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みなさん、こんにちは!

今回は、「トレード実践解説」ということで、06/05~のUSD/JPY相場で行なったトレードについての解説をしていきます。

今回のトレードでのポイントは以下の通りです。

今回のトレードから学ぶべき3つポイント
  • マルチタイムフレーム(MTF)分析を活用する
  • それぞれの時間足ごとにチャートの動きを予想する
  • 移動平均線を使って大まかな流れを確認しておく

初心者でも真似できるトレードなので、ぜひ参考にしてくださいね。

先週(06/05~)のUSD/JPY相場の振り返り

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【先週注目だった経済指標・イベント】

発表日 時刻 イベント 結果
2023/06/05 23:00:00 5月ISM非製造業景気指数 50.3
2023/06/05 23:00:00 4月耐久財受注・確報値 1.10%
2023/06/07 21:30:00 4月貿易収支 -746億USD

【先週の相場表】

日付 始値 高値 安値 終値 前日比
6/5 140.07 140.46 139.235 139.575 -0.415
6/6 139.53 140 139.09 139.67 0.095
6/7 139.66 140.25 139.01 140.2 0.530
6/8 140.07 140.205 138.8 138.905 -1.295
6/9 138.925 139.73 138.75 139.435 0.530

米国の債務上限問題とドル円の上昇

この週を開始したドル円相場は、米国の重要な政策変更を背景に大きな動きを見せました。

その中で特に注目されたのが、米国の債務上限が2025年1月まで適用停止となったというニュースでした。

これは米国政府が自身の債務を追加で発行し続けられることを意味しており、短期的な米国の財政リスクが回避されたと市場が解釈しました。

【そもそも米国の債務上限とは?】

米国の債務上限とは、米国連邦政府が発行できる連邦政府債(Treasury securities)の総額を限定する法的制限のことを指します。

この債務上限は、連邦政府が借り入れて運営資金を調達できる最大値を設定します。

債務上限はアメリカ合衆国議会によって制定され、それにより連邦政府の借金が一定のレベルを超えることを防ぐことを目指しています。

ただし、連邦政府の財政状況に応じて、議会はしばしば債務上限を引き上げることがあります。

債務上限を超えて借り入れが行われないようにすることは、アメリカ政府の信用力を維持するために重要です。

債務上限を超えてしまうと、アメリカ政府は財政的な支払い義務を果たせなくなる可能性があり、これはアメリカ政府の信用力に対する深刻な問題を引き起こします。

そのため、債務上限問題はしばしば政治的な議論の焦点となり、議会での対立や妥協が行われます。

この結果、ドルは一時的に強まり、ドル円相場は140.45円という高水準を記録しました。

これは近年の中でも特筆すべき水準であり、市場に大きなサプライズをもたらしました。

新規失業保険申請件数の増加とドル円の反落

しかし、その上昇トレンドは長くは続かず、週の後半に向かって反転しました。

米国の新規失業保険申請件数が予想を上回る26.1万件と増加したというデータが公表された後、ドル円は急速に下落しました

この増加は労働市場の回復が予想以上に遅れていることを示しており、市場の見方が一変したことを示しています。

この結果、ドル円相場は138.76円まで下落しました。

ユーロドルとユーロ円の動向

同じ週に、ユーロドル相場も一部動揺を見せました。

それは1.0667ドルから1.0787ドルまで買い戻された後、ユーロ圏のGDP確定値が前四半期比-0.1%へと下方修正され、2四半期連続のマイナス成長となったことが大きな要因でした。

この下方修正は、ユーロ圏がリセッション(景気後退)に突入したことを示し、一時的にユーロの弱含みを引き起こしました。

ユーロ円相場に目を向けると、週初めに150.20円から始まったものの、一時的に148.64円まで下落しました。

しかし、その後反発し、週末には150.04円まで回復しました。

各通貨と経済状況の展望

これらの各通貨の動きは、それぞれの国の経済状況に大きな影響を与え、その結果として各通貨の価値に影響を及ぼしました。

これらの指標や政策による影響は、今後も通貨市場における重要な動向となるでしょう。

そのため、トレーダーは、各国の経済指標や政策動向、そしてそれが通貨価値にどのように影響するかを注意深く監視する必要があります。

今後も各通貨の動きと世界経済の状況に注目が集まることでしょう。

今週(06/12~)のUSD/JPY相場のファンダメンタルズ

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米国と日本の中央銀行の金融政策会合が目前に迫る中、2023年6月12日週のドル円相場は様々な要素に影響を受けると予想されます。

具体的には、米連邦公開市場委員会(FOMC)と日本銀行の金融政策決定会合の結果が中心的な要素となります。

これら両中央銀行の金融政策に対する市場の反応は、ドル円相場の短期的な動きを大きく左右するでしょう。

米国の金融政策とドル円相場の動向

まず、米財務省が近く約3,500億ドルの短期証券を発行する予定であることが発表されています。

この発表は、その利回りの上昇を経由して、ドルに対する需要を高める可能性があります。

ただし、大量の新規発債が既発債の流動性を押し下げると、逆にドル売りの動きを生む可能性があります。

このような状況を踏まえた上で、相場参加者はこれらの要素を考慮に入れながら、相場動向を予測する必要があります。

6月13-14日に開催される予定のFOMCでは、市場の大部分がFF金利の誘導目標が5.00-25%に留まると予想しています。

そのため、市場の注目は、「経済・物価見通し(SEP)」やドットプロットを通じた年末までの見通し、そして声明文や会見で7月のFOMCでの0.25%利上げについての言及があるかどうかに向けられています。

こうした中で、最近公表された雇用統計と5月の消費者物価指数(CPI)が重要な判断材料となります。

5月の雇用統計では、非農業部門の雇用者数が33.9万人増加しましたが、失業率は3.7%に上昇し、平均時給の伸び率も低下しました。

これらのデータは、経済の健康状態に関する複雑な情報を提供しており、金利先物から算出される「フェドウオッチ」の見解を裏付けています。

「6月FOMCで据え置き、7月に0.25%利上げ(5.25-50%)した後、9月は据え置き。11月は0.25%の利下げ(5.00-25%)で12月は据え置き」のシナリオが示されています。

日本の金融政策とその影響

次に、日本銀行の金融政策決定会合について考察します。

ここでは、現在の大規模な金融緩和策の維持が予想されています。

ただし、一部で憶測が台頭しているのが、「7月会合でのイールドカーブコントロール(YCC)の上限拡大への言及」があるかどうかです。

【イールドカーブコントロール(YCC)とは?】

イールドカーブコントロール(Yield Curve Control, YCC)は、中央銀行が特定の期間の金利を特定の目標レベルに維持しようとする金融政策の一種です。

これは、金利が目標レベルを超えたり、その下に下がったりするのを防ぐために、中央銀行が証券を買ったり売ったりすることで達成されます。

イールドカーブコントロールは、量的金融緩和政策(Quantitative Easing, QE)とは異なります。

QEでは、中央銀行は一定量の資産を買い取ることにより金利を下げますが、YCCでは中央銀行は特定の金利目標を設定し、それを達成するために必要なだけの資産を買い取ります。

この政策は、日本銀行が2016年に導入しました。日本銀行は、長期金利を約0%にコントロールするためにYCCを使用しました。

これは、低インフレ環境下で政策金利をさらに下げるのを防ぎ、金利がマイナスになるのを避けるための策です。

YCCは一部のエコノミストからは高評価を受けていますが、他方で警戒する声もあります。

YCCの一部の批評家は、政策が中央銀行のバランスシートを膨らませる可能性があること、また金利目標からの離脱が困難になる可能性があると指摘しています。

これについても注視する必要があります。

日銀が注目している4月のコアコアCPIは前年比4.1%となり、41年9カ月ぶりの上昇幅を記録しました。

一方、4月の毎月勤労統計では実質賃金が前年比3.0%低下し、13カ月連続で減少が続いています。

これらの結果は、日銀の政策判断に影響を及ぼす可能性があります。

さらに、5月の日本の貿易赤字も円の売り圧力を示す指標として注目すべきです。

ユーロドルの動向とその影響

ユーロ圏のリセッション(景気後退)入りを受け、欧州中央銀行(ECB)の利上げペースが鈍化するとの思惑から、ユーロドルは上値が重い展開が予想されます

しかしながら、ECB総裁のラガルド氏は「利上げサイクルを継続する必要」があるとの見解を示しており、6月のECB理事会では0.25%の利上げがほぼ確実とみられています。

これらの複雑な要素を考慮に入れると、2023年6月12日週のドル円相場は予測が難しい一方で、注視すべきポイントが明確に見えてきます。

米国と日本の中央銀行による金融政策の動向と、それに対する市場の反応、そしてその他の経済指標を密接に観察しながら、トレーダーは慎重に行動することが求められます。

今週(06/12~)のUSD/JPY相場のトレード事例の背景

次に、今週(06/12~)のUSD/JPY相場で実際に行なったトレードがどのような判断で行われたのかを詳しく解説していきます。

今週(06/12~)のUSD/JPY相場の日足

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まずは日足から見ていきましょう。

2022年末に150円を突破したのち、調整の下落があり、再び上昇トレンドに入ろうとしているのが現状です。

下落トレンドを予想したいたトレーダーも多かったですが、現状上目線の方が優勢に見えます。

強気の三角持ち合いの形も見えているため、この調子でレジサポ転換が起これば、ある程度の上昇が見込めます。

したがって、今後の方針としては、レジスタンスを抜けて押し目をつけたレジサポ転換を狙っていくというのがいいでしょう。

直近の上昇目標としては140.932円が妥当なラインです。

今週(06/12~)のUSD/JPY相場の1時間足

次に、今週(06/12~)のUSD/JPY相場の1時間足チャートを表示させた以下の画像をご覧ください。

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レンジ相場が続き、レジスタンスラインを超えて上昇局面がに入ったということが読み取れます。

1時間足でみると140.280円あたりのラインで何度も反発が起こっていることがわかります。

このラインをブレイクしてレジサポ転換が起こった時が狙い目といえるでしょう。

移動平均線も、水平になっていたところが上向きになっていき、上昇の気配が強まっているのがわかります。

このまま下位足で、ピンポイントでエントリーポイントを狙っていくのが得策といえるでしょう。

今週(06/12~)のUSD/JPY相場の30分足

次に、今週(06/12~)のUSD/JPY相場の30分足チャートを表示させた以下の画像をご覧ください。

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今回利用するのは、レジサポラインを使った押し目買いです。

基準となるのは1時間足で何度も反発の起こっていた140.280円ラインです。

ここのレジサポ転換を狙ってトレードを仕掛けていこうと思います。

今週(06/12~)のUSD/JPY相場のトレード詳細

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今回のトレードでは、先述したように、30分足で押し目買いを狙っていきました。

実際にエントリーしたのはチャート上の青丸のラインです。

少し目安としていたラインを割ったがまた上昇してブレイクしたので、そのまま次の陽線でエントリーを仕掛けていきました。

はらみ線となっていて上昇が弱まることが懸念点となっていましたが、陽線が続きそのまま上昇しました。

そのまま目標まで到達したのでチャート上の赤丸で利確という流れが今回のトレードです。

【トレード詳細】

項目 詳細
ポジション ロング(買い)
エントリーポイント 140.529円
イグジットポイント 141.502円
保有ロット数 1ロット(100,000通貨)
トレード損益 95,500円

マルチタムフレーム分析をうまく使って成功したのが今回のトレードです。

では、なぜこのような結果になったのでしょうか?

今回のトレードから学ぶべきポイントについて考えていきましょう

今回のトレードから学ぶべき3つポイント

今回のトレードから学ぶべき3つのポイントは以下の通りです。

今回のトレードから学ぶべき3つポイント
  • マルチタイムフレーム(MTF)分析を活用する
  • それぞれの時間足ごとにチャートの動きを予想する
  • 移動平均線を使って大まかな流れを確認しておく

それぞれ順番に、詳しい内容を解説していきますね。

マルチタイムフレーム(MTF)分析を活用する

マルチタイムフレーム(MTF)分析とは、投資家が市場の動向を理解するために使用する強力なツールの一つです。

マルチタイムフレーム分析手法は、その名の通り、複数の異なる時間枠を用いて市場を評価します

これにより、短期的なトレンドだけでなく、長期的な視点からも市場を見ることが可能です。

まずは大きな時間枠から分析する

マルチタイムフレーム分析を効果的に活用するためには、まず大きな時間枠から始めることが一般的です。

例えば、週間チャートや日次チャートから始め、その後で4時間チャートや1時間チャートを見るといった具体的な手順を取ることがあります。

大きな時間枠では市場全体の傾向やトレンドを見ることができ、それに対して小さな時間枠では具体的なエントリーポイントやエグジットポイントを決定するのに役立ちます。

マルチタイムフレーム分析により市場の異なる側面を考慮することができる

マルチタイムフレーム分析を使用する主な利点は、市場の異なる側面を考慮することができる点です。

短期的な動向だけでなく、長期的なトレンドも考慮することで、投資家はより全面的な視野を持つことができます

これは、特に市場が揺れ動いているときや、短期的なノイズが市場の本質的な動向を覆い隠している場合に有用です。

マルチタイムフレーム分析の注意点

マルチタイムフレーム分析を行う際には、時間枠が多すぎると情報過多になり、分析が複雑化してしまう可能性があるため注意が必要です。

また、ある時間枠で明確なトレンドが見えていても、他の時間枠ではそれが見えないことがあります。

これらの問題を避けるためには、トレーダーは自分自身に最も適した時間枠を見つけ、それを一貫して使用することが重要です。

全体として、マルチタイムフレーム分析は、市場の深い理解と有利な取引のタイミングを得るための有用な手段です。

しかし、これらの利点を最大限に活用するためには、この手法を理解し、それを自身のトレーディング戦略に適切に組み込むことが必要です。

初心者のトレーダーはまず、2~3つの時間枠を用いてこの分析手法を試し、徐々にその範囲を広げていくことをお勧めします。

それぞれの時間足ごとにチャートの動きを予想する

それぞれの時間足ごとにチャートの動きを予想する際には、時間足が異なるとその特性も変わるということを理解することが重要です。

長期の時間足では大局的なトレンドやパターンが見えやすい一方で、短期の時間足では細かな値動きや短期的なトレンドが把握できます。

例えば、日足チャートでは長期的な上昇トレンドや下降トレンド、そしてその中で形成されるさまざまなチャートパターンや技術的指標に着目することができます。

一方、1時間足や15分足チャートでは、その日の中での価格の動きを詳細に見ることができます。

こうした短期間のチャートでは、市場のセンチメントや急なニュースによる影響を読み取ることができます。

それぞれの時間足での流れに着目する

それぞれの時間足において、重要なのは相場の「流れ」を理解することです。

大きな時間足で得た情報を基に、中・小さな時間足でエントリーやエグジットのタイミングを探すといった使い方が一般的です。

例えば、日足で上昇トレンドが確認できた場合、1時間足で具体的な買いエントリーポイントを見つけることができます。

また、トレンドが逆転したと判断する際にも、時間足を組み合わせて分析することが有効です。

大きな時間足でトレンドの転換点を見つけたら、それを確認するためにより小さな時間足で具体的な動きをチェックするという方法があります。

これらの方法を用いることで、トレーダーは市場の動きをより正確に予想し、効果的なトレーディング戦略を立てることができるでしょう。

ただし、それぞれの時間足の特性を理解し、どの時間足が自身のトレーディングスタイルに最も適しているかを見極めることが大切です。

移動平均線を使って大まかな流れを確認しておく

移動平均線は、特定の期間内の平均的な価格を表示するチャート上の指標であり、トレードの判断材料として多くのトレーダーが活用しています

これは、価格データのノイズを滑らかにし、トレンドの明確なビジュアルを提供するためです。

そして、移動平均線を使うことで大まかな流れを確認することが可能となります。

短期的な移動平均線(例えば5日や10日)は価格変動に敏感に反応しますが、長期的な移動平均線(例えば50日や200日)はよりゆっくりとした、大局的なトレンドを描き出します。

これらを併用することで、マーケットの短期的な動向と長期的な動向を同時に確認し、全体の流れを掴むことができます。

ゴールデンクロスやデッドクロスは移動平均線を活用する時の必須知識

具体的には、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上方にクロスした場合、それは上昇トレンドの開始を示す可能性があります。これを「ゴールデンクロス」と呼びます。

逆に、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下方にクロスした場合、それは下降トレンドの開始を示す可能性があり、これを「デッドクロス」と呼びます。

強気の相場と弱気の相場も知っておこう

また、価格が移動平均線の上にあるときは強気の相場、下にあるときは弱気の相場とされます。

長期移動平均線が上向きであればその資産は上昇トレンドにあり、下向きであれば下降トレンドにあると解釈されます。

しかし、移動平均線は遅行指標であるため、すでに価格の動きが変わってから指標が反応する点には注意が必要です。

トレンドの始まりを正確に予測するためには、他の技術分析ツールや指標と組み合わせることが推奨されます。

移動平均線を活用することで、トレーダーは市場の大まかな流れを掴みやすくなり、エントリーやエグジットのタイミングをより適切に判断することができます。

これは、効果的なトレード戦略を立てる上で非常に役立つツールであり、特にマルチタイムフレーム分析と組み合わせることで、その効果を最大化することができるでしょう。

異なる視点で共通するポイントを見つけよう!

いかがだったでしょうか?

今回は中長期トレンドの流れに乗ったデイトレード戦略を使ったトレードを解説していきました。

マルチタムフレーム分析はFXをする時には必須知識です。

それぞれの時間足ごとに異なる特徴があるので、それを把握してそれぞれの分析をすることが重要です。

また、異なる視点で考えた分析から共通するポイントを見つけて、それを活かすことでよりトレードを有利に進めることができるでしょう。

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