「海外FXでは取引する時間帯によってトレード手法を変えた方がいいと聞いたけど本当かな?」
「時間帯ごとに有効な取引手法があるなら知りたい」
この記事を読んでいる方はこのような悩みを抱えているのではないでしょうか?
たしかに、海外FXでは時間帯ごとに相場の特徴が異なり、その特徴に合わせたトレード手法を採用することで勝率がUPします。
そこで今回は、海外FXでの時間帯ごとの相場の特徴や、時間帯ごとの有効な取引手法などについて解説していきます!
FXの時間帯ごとの特徴についてあまり理解できていない方はぜひ参考にしてくださいね!
海外FXの取引時間に関する基本情報
まずは、海外FXをする上で抑えておきたい基本情報について確認していきましょう!
サマータイム制度により海外FXでは時期によって時間が変わる
「サマータイム制度」とは、日照時間を有効に使うために、日の出が早い夏の時期だけ時計を1時間早めるという制度です。


主に欧州やアメリカなどで採用されているため、外国為替市場にも大きな影響をあたえるのだ。
サマータイム制度により夏は開場時間が1時間早まる
サマータイム制度によってニューヨーク市場やロンドン市場などの開場時間が1時間早まるため、海外FXで取引を行うにあたってサマータイム制度の理解するのは必須といえます。



- 夏時間 始:3月最終日曜日午前1時〜
- 冬時間 始:10月最終日曜日午前1時〜(UTC基準)

海外FXでは時間帯ごとにそれぞれ癖がある
海外FXではいつも同じように相場が動くわけではありません。
海外FXでは外国為替市場での取引量が大きく影響するため、大きな市場が空いている時間帯にはその国の市場の影響を大きく受けます。
だからFXでは時間帯ごとに癖があるというわけですね!


どの国の市場がどの時間帯に開場しているかを把握することによって、だんだんと時間帯ごとの癖が見えてくるぞ!
海外FXで取引するのにおすすめの時間帯
主にどの国の市場に注目すればいいんですか?


これらの市場が空いている時間帯は「東京時間」「ロンドン時間」「ニューヨーク時間」と呼ばれているぞ!


ただし、「東京時間」「ロンドン時間」「ニューヨーク時間」には異なる特徴があるから、その特徴を知って取引する必要があるぞ!
それでは、「東京時間」「ロンドン時間」「ニューヨーク時間」それぞれの特徴について詳しく見ていこう!
東京時間(東京市場が開いている時間)


- 夏時間 午前8:00~午後4:00頃
※日本ではサマータイム制度が導入されていないので「夏時間」と「冬時間」の区分がありません。
東京はアジア市場の中心と考えられているため、英語圏では「アジア市場」とも呼ばれています。
東京時間の特徴は、全体的に緩やかな動きになりやすいということです。
そのため、東京市場はレンジ相場でボラティリティが小さくなりやすいので、そういった市場特性に合わせて、スキャルピングや逆張りトレードをするトレーダーが多くなります。
また、東京市場の時間帯で取引するのではなく、狙った通貨ペアが東京市場でのどういった動きをしているのかを分析することで、夜間の欧州トレーダーがどう出てくるのかを予想するという使い方をする人もいます。
ロンドン市場やニューヨーク市場でトレードする場合も、東京市場の動きをあらかじめチェックすると、トレードしやすくなるでしょう。



そのため、「東京仲値(なかね)」が決まる前に決済をしておくことが多いため「米ドル円(USD/JPY)」が活発にトレードされるというわけだ。
ロンドン時間(ロンドン市場が開いている時間)


- 夏時間 午後4:00~翌1:00頃(夏時間)
- 冬時間 午後5:00~翌2:00頃(冬時間)
16時(夏時間)からはロンドン市場を含めた欧州各地の株式市場が一斉に始まります。
欧州各地の株式市場が一斉に始まる時間帯を総称して「ロンドン時間」もしくは「ヨーロッパ時間」と呼びます。
ロンドン時間で主にトレードされるのは「ユーロ」「ポンド」となります。
実需取引もありますが、投機を目的としている大手機関投資家の動き活発です。


そのため、東京時間であまり動きのなかった通貨ペアでも、ロンドン時間が開始となった途端に一気にトレンドが発生するなどといった値動きが発生することも多いぞ。
トレンドが発生し、値動きが活発になるということは、取引チャンスも多くなるのですが、一方で損失が膨らむ可能性もあるため注意も必要です。
また、ロンドン市場は、21時頃から後述するニューヨーク時間とと取引時間が重なっている点にも注目すべきでしょう。
21時以降はロンドン市場での取引に加えてニューヨーク市場での取引も上積みされます。
仮にロンドン市場で強いトレンドを形成していた場合、ニューヨーク市場でそのトレンドに追随する動きが多くなることが予想されます。
そのため、ニューヨーク市場のスタート前には、ロンドン市場のトレンドが継続するか反対方向にトレンドが転換するのかを見極める必要があるでしょう。
ニューヨーク時間(ニューヨーク市場が開いている時間)


- 午後9:00~翌6:00頃(夏時間)
- 午後10:00~翌7:00頃(夏時間)
ニューヨーク市場は、日本時間の午後9:00~翌6:00(夏時間)頃までが主な取引時間です。
最も注目すべき時間帯はとりわけ午後9:00~午前0:00の時間帯です。
午後9:00~午前0:00の時間帯は、ロンドン市場とも重なるためボラティリティが大きくなります。
この時間帯は1日の中で市場参加者が最も多くなるため。トレンドも発生しやすくなります。
そのため、レンジ相場の通貨ペアがブレイクアウトして、トレンド相場になりやすい時間帯となるのです。


ニューヨーク市場では、午後9時台や10時台など早い時間帯に発表される主要米国経済指標と午後11時のオプションカット、午前0時のロンドンフィックスなどが注目ポイントだぞ。
XMなど海外FX会社の公式ホームページで各国の経済指標カレンダーを確認できるから、ニューヨーク市場が始まる前にチェックをしておくのがいいだろう
時間帯ごとにどんなトレード手法が有効?


- 東京時間では仲値が決まる10時までにプランを固める
- ロンドン市場の始まりではトレンドにのった順張りを狙う
- 21時〜早朝2時ではレンジ相場の逆張りを狙う
それぞれの手法を詳しく確認していきましょう。
東京時間では仲値が決まる10時までにプランを固める
時間帯ごとに有効なトレード手法1つ目は、東京時間では仲値が決まる10時までにプランを固めるという手法です。
先述しましたが東京市場は、日本時間の8時〜17時の間が開場時間です。
この時間帯は、アジアが中心となるため、主に日本、オーストラリア、ニュージーランド、中国などの投資家が取引を行います。
そんな東京時間で特に注目すべきなのが、仲値(なかね)が発表される9時55分前後です。
仲値(なかね)とは、金融機関が外国為替を取引する際に基準となる価格です。
この仲値(なかね)のレートが発表されると、輸出入を行う業者などが中心に取引が発生し、値動きが活発になります。


逆に、仲値が決まり10時を過ぎると、次第に値動きが落ち着くので、チャンスは少なくなるぞ。
仲値が決まる10時ごろまでにプランを固めておき、予想通りのレートの動きが見られたらエントリーし、予想とは違うレートの動きであったなら撤退するという方針でトレードしていくといいだろう。
ロンドン市場の始まりではトレンドにのった順張りを狙う
時間帯ごとに有効なトレード手法2つ目は、ロンドン市場の始まりではトレンドにのった順張りを狙うという手法です。
先述した通り、ロンドン市場は、日本時間の16時〜26時(冬時間は17時〜27時)です。
この時間帯は、ヨーロッパの投資家が中心となって取引が活発に行われます。


特にオープンの16時〜18時まではユーロ(EUR)やポンド(GBP)などに関連した通貨ペアがかなり激しい値動きをするぞ。
一方、19時以降は、ヨーロッパの投資家たちが昼休みに入るため、比較的値動きが落ち着く傾向にある。
そのため、16時〜18時の短期トレードが狙い目だぞ!
強いトレンドを形成することが多いため、16時〜18時はFX取引で最も大きな利益が期待できる時間と言っても過言ではありません。



損切りを躊躇ってしまったために含み損が膨らみすぎて強制ロスカットなんていう事態も珍しくない。
損切りに自信がない人は、逆指値注文などの予約注文機能を使って自動的に損切りしてくれるシステムを活用するのがいいだろう。
21時〜早朝2時ではレンジ相場の逆張りを狙う
時間帯ごとに有効なトレード手法3つ目は、21時〜早朝2時ではレンジ相場の逆張りを狙うという手法です。
ニューヨーク市場が開場するのは、日本時間の21時〜早朝6時(冬時間は22時〜早朝7時)です。
この時間帯は、アメリカはもちろんのことカナダなどの投資家が中心で取引が行われていきます。


特にドル円やユーロドルなど、ドル関連の通貨ペアが積極的に取引されているぞ。
ニューヨーク市場で注目の時間帯は21時〜早朝2時です。


ロンドンとニューヨークの2大為替市場が共に開場しているため、「ダブルマーケット」と呼ばれているぞ。
21時〜早朝2時は取引量が1日の中で最も多い時間帯なのですが、ロンドン市場の16時〜18時のようなトレンドではなく、レンジ相場になる傾向にあります。

取引量が多い分、短い時間で値幅が稼げることが多く、スキャルピングのような取引が増える傾向にあるぞ。
ダブルマーケットの時間帯は短い時間で効率的にお金を稼ぎたい方に適した時間帯です。
サラリーマンの方など日中は本業をしつつFX取引をしている方は、ニューヨーク市場を狙うのがいいでしょう。
海外FXで取引をやってはいけない時間帯
ここまで、海外FXの時間帯ごとの特徴や時間帯ごとの有効なトレード手法について解説していきました。
最後に、海外FXで取引をやってはいけない時間帯についても確認しておきましょう!
- 早朝は流動性が低くなるので注意
- 年末年始は休みなので注意
- 休み明けの「フラッシュクラッシュ」に注意

取引をやってはいけない時間帯についてもしっかり確認しておこう!
早朝は流動性が低くなるので注意
海外FXでは、早朝は流動性が低くなるので注意が必要です。


でも、どこか開場している市場もあるのではないでしょうか?


例えば、オセアニア市場だな
オセアニア市場は午前6:00~午前8:30頃(冬時間は午前7:00~午前9:30頃)に開場しています。
オーストラリアやニュージーランドはこの時間帯に経済指標も発表されるので、そういった場合はオーストラリアやニュージーランドに関連した通貨ペアのレートが大きく動く場合があります。

また、1日の始まりにあたるということで、週末にイベントや要人発言があると、価格が乱高下する可能性があり、取引するのが難しい時間帯となっているぞ。
オーストラリアやニュージーランドに関連した通貨ペアを狙う場合は取引してみるのもいいですが、早朝はスプレッドも広がりやすいので取引を避ける方がいいでしょう。
年末年始は休みなので注意
年末年始は休みとなるので取引するのに注意が必要です。
欧米諸国では、クリスマスイブの12月24日から翌年の1月1日までがクリスマス休暇になります。
そのため、為替ディーラーを含む多くの企業は休みとなり活動しません。
そのため、取引量が平常時に比べて圧倒的に少なくなるため、年末年始は相場が急変するリスクが高くなります。

さらに、流動性が低くなりやすいため、年末年始はスプレッドも広がる可能性があります。

よっぽどの理由がない限り、年末の休みに入る前にポジションを決済しておく方がいいだろう。
休み明けの「フラッシュクラッシュ」に注意
フラッシュクラッシュとは、短時間で為替相場が一方向に大きく変動することを意味します。


1ドル=108円台後半で推移していた円相場が、3日午前7時半すぎにわずか1分間で約4円も急騰したことがあったぞ。
あの時に痛い目にあったトレーダーもかなりいるそうだ。
ポジションを保有していた当時のトレーダーのほとんどは強制ロスカットになったそうだぞ。
年始から強制ロスカットなんて最悪のスタートですね。
考えたくもありません…

せっかく心機一転頑張ろうとしていた最中、そんな最悪の事態にならないためにも、ポジションをしっかりと整理した状態で年越しするようにしましょう。
「海外FX 時間帯」のよくあるQ&A
- 海外FXの開場時間は?
- 海外FXで取引をするのにオススメの時間は?
- FXの値動きが激しい時間帯はいつ?
海外FXの開場時間は?
外国為替市場では平日であれば24時間取引が行われています。
株式取引では東京、香港、ロンドン、ニューヨークなど実際の証券取引所の営業時間に準拠します。
一方、FX取引が行われる外国為替市場はインターネットなどで売買されるので何時から何時までという取引時間に拘束されることはありません。
海外FXで取引をするのにオススメの時間は?
大きな利幅を狙うのであれば、16時〜18時が最もおすすめです。
ロンドン市場が開場して数時間は強いトレンドが出やすい時間帯といえます。
しかし、大きな利幅を狙えるということは、 逆に言えば、トレンドと逆行するような取引をしてしまうと、大きな損失を出す危険性もあるので注意が必要です。
FXの値動きが激しい時間帯はいつ?
世界でも取引量の多いロンドン市場とニューヨーク市場の時間が重なる 21時〜深夜2時頃は、最も取引が活発になります。
特に、米国の重要な経済指標の発表や、24時以降のオプションカット(通貨オプション取引の権利行使の期限)が、相場を大きく動かす要因となっています。
海外FXでは時間帯を意識することで勝率がUPする!
いかがだったでしょうか?
今回は、海外FXでの時間帯ごとの相場の特徴や、時間帯ごとの有効な取引手法などについて解説していきました。
海外FXでは時間帯を意識することで勝率がUPします。
この機会にぜひ、時間帯を意識したトレード手法を採用してみてくださいね。