海外FXはMT4やMT5といった高性能な取引ツールが使用できます。
そんな高性能な取引ツールの代表格として「指値注文」「逆指値注文」といった予約注文機能があります。
「指値注文」「逆指値注文」を上手に使うことで、最適な位置で利確したり、決まったタイミングで損切りを行うなどが可能となるのです。
しかし、海外FXにまだ慣れていない人にとっては、「指値注文」「逆指値注文」を使いこなすのは難しそうに見えますよね。
それどころか「指値注文や逆指値注文という単語はよく聞くけど、そもそもどんな機能なのか理解できていない」という方も少なくないはずです。
そこで今回は、海外FXの指値注文や逆指値注文の基礎知識からメリット・デメリット、具体的な使い方について徹底解説していこうと思います!
海外FXの「指値注文」とは?
指値注文とは、あらかじめ設定した価格での取引を目指す予約注文の方法です。
これを利用すると、常にチャートを監視していなくても、狙った価格での注文が可能になります。
「買い」の指値注文と「売り」の指値注文
注文方法には「買い」の指値注文と「売り」の指値注文があり、それぞれの注文方法には異なる特徴が存在します。
「買い」の指値注文は、指定した価格まで下がった際に購入するための注文です。
例として、ドル円の現在価格が130円で、139円まで下落した場合に購入したいと考えたとき、139円での買い注文を予約することができます。
この注文が成立すると、価格が139円に達した際に自動で購入が行われます。
一方で、「売り」の指値注文は、指定した価格まで上がった際に売却するための注文です。
例えば、ドル円の現在価格が120円で、121円まで上昇した場合に売却したいと考えたとき、121円での売り注文を予約することができます。
この注文が成立すると、価格が121円に達した際に自動で売却が行われます。
指値注文のメリット
指値注文の利点は、事前に注文を予約できることや、狙った価格での取引を目指せることです。
これにより、成行注文のように常時市場を監視する必要がなく、時間を有効に使うことができます。
また、注文の入れ忘れや、レートの急変動による不利な取引を避けることもできます。
指値注文のデメリット
指値注文の欠点としては、設定した価格に到達しない場合、注文が成立しないことが挙げられます。
これにより、取引のチャンスを逃す可能性があります。
例えば、指定価格にわずかに届かない場合でも、注文は実行されません。
そのため、取引の機会を逃さないように、指値を適切に設定する必要があります。
海外FXの「逆指値注文」とは?
逆指値注文も予約注文の一種ですが、指値注文の反対の注文方法になっています。
指値注文と同様に逆指値注文を上手に使いこなせれば、チャートを監視し続けなくても狙った価格での注文が行えます。
次に、逆指値注文の基礎知識を解説していきますね!
「買い」の逆指値注文と「売り」の逆指値注文
逆指値注文は、指値注文とは逆のレートの動きをした時に注文が約定する予約注文の方法で、現在の価格よりも不利な価格での取引を目指す注文方法です。
買いの逆指値注文の場合、現在の価格よりも高い価格での購入を目指します。
例えば、ドル円の現在価格が130円の場合、上昇トレンドが継続すると予想して131円での購入を希望する場合、131円での逆指値注文を設定します。
この注文が成立すると、価格が131円に達した時点で自動的に購入が行われます。
逆指値注文の主な活用方法としては、トレンドの方向に沿った取引や、損切りのための注文として使用されます。
上昇トレンドの中でさらなる上昇を予想する場合や、保有しているポジションの損失を制限するために、逆指値注文を設定することが考えられます。
売りの逆指値注文の場合、現在の価格よりも低い価格での売却を目指します。
ドル円の現在価格が130円の場合、下降トレンドが継続すると予想して129円での売却を希望する場合、129円での逆指値注文を設定します。
この注文が成立すると、価格が129円に達した時点で自動的に売却が行われます。
逆指値注文のメリット
逆指値注文の利点は、市場のトレンドに沿って取引を行いたい場合や、損失を制限するための損切り注文として使用できることです。
具体的には、市場が上昇トレンドや下降トレンドにある場合、そのトレンドに乗るための注文や、逆にトレンドが反転した場合の損切り注文として逆指値注文を活用することができます。
これにより、市場の動きに迅速に対応することができ、利益の最大化や損失の最小化を図ることができます。
逆指値注文のデメリット
逆指値注文の欠点としては、指値注文に比べて不利な価格での取引となることが挙げられます。
逆指値注文は、現在の価格よりも不利な価格での取引を目指すため、市場の動きが予想と異なる場合、大きな損失を被る可能性があります。
特に、市場のトレンドが反転した場合、逆指値注文を多用すると、その反動が大きくなる可能性があります。
海外FXの指値注文・逆指値注文の具体的な使い方
指値注文・逆指値注文については理解しましたが、具体的にはどうやって使えばいいのでしょうか?
海外FXの指値注文・逆指値注文の具体的な使い方は以下の通りです。
- 少しでも有利な価格で約定させたい時に指値注文を使う
- トレンドに乗った順張りの時に逆指値注文を使う
- 損切りがうまくできない時に逆指値注文を使う
少しでも有利な価格で約定させたい時に指値注文を使う
海外FXの指値注文・逆指値注文の1つ目の使い方は、少しでも有利な価格で約定させたい時に使うという方法です。
少しでも有利な価格で約定させたいなら、指値注文を使うと便利です。
FXでは値幅によって損益が変動するため、「少しでも有利な価格で約定させたい」と思うことも多いでしょう。
ただ、そういった欲に目が眩んでいる時にはいまいちいい価格で約定できないということも少なくありません。
そんな時に指値注文を使います。
指値注文は注文してから反発することを予測する注文方法だから、特に逆張り手法の相性が良いといえます。
【そもそもFXにおける「逆張り」とは?】
逆張りは、FXにおける取引手法(スタンス)の一種で、相場の下落局面で買い、上昇局面で売るというやり方です。
レートが適正水準よりも大きく下落したときに買いを入れて、反発したところで売るというような、一見、相場の大きな流れに逆らって動くようなイメージです。
例えば、ドル円が130円の時に、139円付近で反発する根拠があるなら、139円で指値注文を入れておくとかなり有利なポジションで約定できます。
もちろん、設定した価格に到達できなければ、約定されませんが、妥協したくない方は指値注文を活用するといいでしょう。
トレンドに乗った順張りの時に逆指値注文を使う
海外FXの指値注文・逆指値注文の2つ目の使い方は、トレンドに乗った順張りの時に使うという方法です。
トレンドにのって順張りでポジションを重ねていき、より利益を増やしたい場合は、逆指値注文が便利です。
【そもそもFXにおける「順張り」とは?】
順張りはFXおける取引手法の一種で、多くの買いが集まって価格が上昇しているときに買い、逆に下落基調のときには売るというやり方です。
上昇・下降トレンドにあるときに、そのトレンドに乗っていくというようなイメージです。
指値注文は逆張りで使うのに対して、逆指値注文は順張りで使います。
逆指値は、不利な価格で約定しますが、トレーダーにとって多少不利な価格で約定されても、大きなトレンドに乗ることができれば、その価格差はそこまで気になりません。
例えば、ドル円が上昇トレンド中で130円のときに、さらに上昇トレンドで継続すると予想すれば131円で約定されてもそれ以上の利益が期待できるということです。
指値注文のように、せっかくの取引チャンスを逃すこともないので、自信がある場面では逆指値注文が有効です。
損切りがうまくできない時に逆指値注文を使う
海外FXの指値注文・逆指値注文の3つ目の使い方は、損切りがうまくできない時に使うという方法です。
指値注文と逆指値注文は、むしろ決済注文の時に進化を発揮するといえるでしょう。
具体的には、指値注文は利益確定の決済時、逆指値注文は損切りの決済時に使います。
例えば、ドル円130円で買いポジションを持っているという場面だと仮定しましょう。
131円まで上昇したら決済したいと考えた場合、131円で「売りの指値注文」を入れます。
そうすれば、131円に到達したら自動で利益確定の注文を出してくれるのです。
同じ場面で、129円まで下落してしまったら損切りしたいと考えた場合、129円で「売りの逆指値注文」を入れます。
そうすれば、129円まで下落したら、自動で損切りされるので、損失の拡大を防げます。
つまり、ポジションを保有して指値注文と逆指値注文を入れておけば、利確も損切りも自動的に行われるというわけです。
これなら忙しくてなかなか取引する時間がない人でも、かなり取引しやすくなるでしょう。
指値注文・逆指値注文を使うならXMがおすすめ
指値注文・逆指値注文はMT4やMT5といった取引ツールで利用できます。
XMならMT4・MT5の両方の取引ツールが利用できるため、非常におすすめです。
XMのMT4・MT5については下記の記事で詳しく解説しているので、合わせてお読みください。
指値注文・逆指値注文を使ってトレードしてみよう!
いかがだったでしょうか?
今回は、海外FXの指値注文や逆指値注文の基礎知識からメリット・デメリット、具体的な使い方について徹底解説していきました。
成り行き注文・指値注文・逆指値注文の違いは以下の比較表の通りです。
注文方式 | 成行注文 | 指値注文 | 逆指値注文 |
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発注レート | 現在提供されているレートで発注 | 現在価格より有利なレートを指定して発注 | 現在価格より不利なレートを指定して発注 |
使うタイミング | すぐに約定させたいとき |
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注意点 | スリッページが発生する場合がある |
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指値注文に比べて不利な価格で約定される |
今回ご紹介した内容を参考にして、指値注文・逆指値注文を使ってみてくださいね。