海外FXでは大衆心理が成功の秘訣!トレードに関係する心理効果を知っておこう

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海外FXの世界では、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析だけでなく、大衆心理の理解も重要な要素となります。

「海外FXを始めるなら大衆心理についても勉強した方が良いと聞いたけど、何を勉強すればいいの?」

「そもそも大衆心理とは何?」

この記事を読んでいる方の多くは、このような悩みを抱えているのではないでしょうか?

そんな方のために、今回は初心者が無意識に大衆心理に影響を受ける現象や、トレンドが生まれる時の大衆心理の変化、海外FXでの大衆心理を扱う際に役立つ理論などを紹介します。

また、ローソク足チャートやインジケーターを使って大衆心理を読み解く方法を解説し、具体的なトレードのステップも提案します。

これらの知識を身につけることで、海外FXでの成功率を高めることが期待できます。

本記事を通じて、大衆心理を意識した効果的なトレード戦略を身につけ、海外FXでの成功をつかむ糸口にしてくださいね。

Contents
  1. 海外FXで重要となる大衆心理とは?
  2. 海外FXで大衆心理を扱う時に重要な5つの理論
  3. 3つのSTEPで相場から大衆心理を理解して海外FXを行おう
  4. ローソク足チャートの大衆心理を読み解く方法
  5. FXでインジケーターを使う際に考えるべき大衆心理とは?
  6. 【まとめ】海外FXでは大衆心理を意識してトレードすることも重要

海外FXで重要となる大衆心理とは?

外国為替(FX)市場は、通貨ペアの相対的な価値を取引する世界最大の金融市場です。

FX市場は、経済指標、政治状況、中央銀行の政策、その他の国際的な要因に影響を受けるため、非常に複雑であり、予測が困難です。

そんな中、大衆心理はFX市場において重要な役割を果たします

投資家やトレーダーは、個人的な感情や市場全体の感情に基づいて取引を行うことがよくあります。

初心者は気づかないうちに大衆心理に流されている

FX初心者は、市場の動きやトレンドを理解しようとする際に、しばしば大衆心理に影響を受けることがあります。

以下は、初心者が大衆心理に流される典型的な例です。

世間一般の意見やニュースに左右される

例えば、世間一般の意見やニュースに左右されるといったことは、よくある一例といえるでしょう。

特にFX初心者は、メディアやインターネット上の情報に過度に依存し、市場の専門家や他のトレーダーの意見に左右されがちです。

これにより、自分自身で独立した分析や判断を行うことが難しくなります。

一つの意見を信頼して全て正しいと思い込むのではなく、多数のメディアを併用することで対策をする必要があるでしょう。

貪欲や恐怖といった感情による影響

市場の価格変動によって、FX初心者は貪欲や恐怖といった感情に駆られることがよくあります。

貪欲や恐怖といった感情は強い影響を及ぼすため、冷静な判断ができなくなり、適切なエントリーやエグジットポイントを見極めることが難しくなります。

大多数の市場参加者が感情による影響を受けるため、これが大衆心理となって為替市場にも変化をもたらします。

バンドワゴン効果

バンドワゴン効果も大衆心理に大きな影響を及ぼしています。

【バンドワゴン効果とは?】

バンドワゴン効果(Bandwagon Effect)は、人々が他の人々が行っていることや信じていることに従って行動する傾向を指します。
他の人が何かを支持している場合、それが正しいと感じる人々が増え、その結果、さらに多くの人々がその行動や意見に従うようになります。

バンドワゴン効果は、投資や取引においても顕著に現れることがあります。

例えば、多くの人々がある銘柄や通貨ペアに投資していると、他の投資家やトレーダーも同じ投資を行うことが魅力的に感じることがあります。

しかし、バンドワゴン効果によって、投資家やトレーダーは独自の分析や判断を無視して、他人が行っている取引に飛び乗ることがあります。

この効果によるデメリットは以下の通りです。

  • 自分に適した投資戦略やリスク管理を疎かにしてしまうことがある。
  • 市場のバブルや暴落に巻き込まれるリスクが高まる。
  • 市場全体の感情に左右されやすくなり、冷静な判断が難しくなる。

バンドワゴン効果によって、初心者はリスク管理を疎かにしたり、自分に適した戦略を見つけることができなくなることがあります。

バンドワゴン効果に左右されず、より賢明な投資判断を行うためには、独自の投資戦略を立て、市場分析やリスク管理に徹底的に取り組むことが重要です。

また、情報源を多様化し、慎重に検証することも大切です。

フォモ(FOMO:Fear of Missing Out)

フォモ(FOMO:Fear of Missing Out)も大衆心理に大きな影響を及ぼしています。

【フォモ(FOMO:Fear of Missing Out)とは】

FOMO(Fear of Missing Out)は、「取り逃がす恐怖」と訳されることが多く、他の人が経験している良いことや、機会に参加しないことに対する不安や懸念を表現する言葉です。
FOMOは、主にソーシャルメディアやオンラインコミュニケーションにおいて広がっており、他の人が楽しんでいるイベントや取引、投資などの情報に接することで生じる現象です。

投資や取引の分野において、FOMOは次のような状況を指します。

  1. 他の投資家やトレーダーが利益を上げていると知ると、自分もその機会を逃したくないという気持ちが強くなります。これが原因で、計画や分析を十分に行わないまま、急いで取引を行ってしまうことがあります。
  2. 他の人が得をしている取引や投資について、詳細をよく理解せずに飛び乗ってしまうことがあります。その結果、リスクを適切に評価できず、損失を被ることがある場合があります。

FOMOは、冷静な判断を難しくさせるため、投資家やトレーダーにとってデメリットになることが多いです。

このため、FOMOに取り込まれないように、自分自身の投資戦略に従って行動することが重要です。

初心者は、市場で大きな利益を上げている他の投資家やトレーダーを見ると、自分も取り逃がさないように取引を急いでしまうことがあります。

これにより、適切なタイミングや分析を無視して取引を行い、最終的に損失を被ることがあります。

大衆心理が崩れたときにトレンドが生まれる

為替レートで起こる大きなトレンドというものは、大抵の場合、大衆心理が崩れる瞬間に生まれます

例えば、多くの人が買いを続けていたとき、突然売りが増えて相場が下がると、大衆心理が壊れることになります。

このような局面を捉えることで、新たなトレンドに乗るチャンスが生まれます。

大衆心理に流されてトレード判断を間違えることは怖いですが、大衆心理についてしっかりと理解した上でトレードに生かすことで、より大きなチャンスをつかむことができます。

つまり、FXトレードにおいて大きなチャンスを掴もうと思うなら、大衆心理について深く学ぶことが必要不可欠となるのです。

海外FXで大衆心理を扱う時に重要な5つの理論

ここまでで、FXトレードにおける大衆心理の重要性はご理解いただけたかと思います。

しかし、具体的にどのようなことを学べばいいかまだわかりませんよね。

大衆心理に関連する以下の5つの理論を理解することで、相場の動きに対する理解が深まります。

海外FXで大衆心理を扱う時に重要な5つの理論
  • プロスペクト理論
  • サンクコスト効果・コンコルド効果
  • 認知的不協和
  • アンカリング効果
  • ヒューリスティック

それぞれどんな理論なのか、詳しい内容を確認していきましょう。

プロスペクト理論

プロスペクト理論(Prospect Theory)は、行動経済学の分野で、ダニエル・カーネマンとアモス・ヴェルスキーによって1979年に提唱された理論です。

この理論は、人々がリスクと不確実性に対処する方法を説明し、経済的な意思決定の過程でどのように非合理的な行動が生じるかを明らかにしています。

従来の経済理論では、人々は合理的な意思決定を行い、利益を最大化すると仮定されていました。

しかし、プロスペクト理論は、人々が損失と利益に対して異なる感覚を持ち、非合理的な行動を示すことを明らかにしました

この理論は、以下の主要な概念を提案しています。

  • 損失回避(Loss Aversion):人々は、同じ金額の利益よりも損失をより重く評価します。損失の方が同じ金額の利益よりも心理的な影響が大きいと判断します。
  • 参照点依存(Reference Point Dependence):人々は、利益と損失を絶対的な価値ではなく、ある参照点に対して相対的に評価します。この参照点は、個人の現在の状況や過去の経験に依存します。
  • 確率の重み付け(Probability Weighting):人々は、確率を正確に評価しない傾向があります。例えば、低い確率の出来事を過大評価し、高い確率の出来事を過小評価することがあります。

プロスペクト理論は、FXなどの投資・投機分野だけでなく、取引、マーケティング、政策決定など、さまざまな分野での意思決定に関する研究に大きな影響を与えています。

プロスペクト理論を理解することで、個人の意思決定における非合理的な行動を説明し、より効果的な意思決定や戦略を立てるために役立つでしょう。

サンクコスト効果・コンコルド効果

サンクコスト効果(Sunk Cost Effect)またはコンコルド効果(Concorde Effect)は、過去に投資したリソース(時間、お金、労力など)が回収不可能であるにもかかわらず、それを理由にさらなるリソースを投資し続ける心理的な現象を指します。

これは、人々が過去に行った投資によって、将来の意思決定に影響を受けることを示す理論です。

この効果は、非合理的な意思決定を引き起こすことがあります。

例えば、あるプロジェクトに多額の投資を行っている企業が、そのプロジェクトが失敗することが明らかになった場合でも、過去の投資を無駄にしないためにさらなる資金を投じ続けることがあります。

サンクコスト効果やコンコルド効果を克服するためには、過去の投資に囚われず、現在と将来の利益とリスクに基づいて意思決定を行うことが重要です。

また、損切りのタイミングを見極める能力や、計画の見直しを行う柔軟性も大切です

【コンコルド効果の由来】

コンコルド効果の名前は、1970年代にフランスとイギリスが共同開発したコンコルド旅客機に由来しています。
このプロジェクトは、開発コストが膨らんだにもかかわらず、過去に投資された莫大な費用を考慮して開発が続けられましたが、最終的に、コンコルド旅客機は商業的に成功しなかったものの、開発費用を回収するために運行が続けられました。

認知的不協和

認知的不協和(Cognitive Dissonance)は、心理学の概念で、人々が抱く2つ以上の相反する信念、態度、または価値観が同時に存在することによって生じる心の矛盾や不快感を指します

認知的不協和が生じると、人々は心のバランスを回復するために、信念や態度を変えたり、新しい情報を無視したり、矛盾する信念や態度を正当化したりすることがあります。

認知的不協和理論は、1957年にレオン・フェスティンガーによって提唱されました。

彼は、人々は認知的不協和を解消するために、さまざまな戦術を用いることを発見しています。

例えば、以下のような方法が認知的不協和を解消する方法としてあげられます。

  • 信念の変更:相反する信念のうち、一方を変更して矛盾を解消する。
  • 情報の選択的受け入れ:矛盾を解消する情報を受け入れ、矛盾を引き起こす情報を無視する。
  • 信念や態度の正当化:矛盾する信念や態度を持つ理由を見つけ、それによって不協和を緩和する。

認知的不協和は、日常生活や意思決定において多くの状況で発生することがあると言われています。

例えば、健康に悪いと知りながらジャンクフードを食べて罪悪感を覚える場合、人々は「たまには楽しむべきだ」と正当化し、認知的不協和を解消することがあるでしょう。

投資や取引の分野においても、認知的不協和が意思決定に影響を及ぼすことが考えられます。

例えば、損失を出している投資を続ける理由を正当化する場合や、失敗した投資判断を見過ごすことによって、認知的不協和を克服しようとすることがあるかもしれません。

このような心理的なバイアスを理解し、客観的な分析やリスク管理に基づいて意思決定を進めることが重要であると言えます。

アンカリング効果

アンカリング効果(Anchoring Effect)とは、心理学と行動経済学の概念で、人々が最初に提示された情報(アンカー)に過度に依存し、その後の意思決定や評価に影響を受ける傾向を指します

この効果は、アモス・ヴェルスキーとダニエル・カーネマンによって1970年代に発見されました。

アンカリング効果では、商品の値段に関連する事柄が具体例としてよく提示されています。

【アンカリング効果の具体例】

例えば、商品を購入する際に、消費者は定価や割引前の価格(アンカー)を基準に、実際の販売価格を評価します。定価よりも低い販売価格が提示された場合、「消費者はその価格がお得だ」と感じることが多いです。ただし、この評価はアンカーに影響されているため、実際の商品の価値とは無関係であることがあるという点に注意が必要です。

投資や取引の分野でも、アンカリング効果は意思決定に影響を与えることがあります。

例えば、株価が最近の高値から下落した場合、投資家はその高値をアンカーとして、現在の株価が割安だと考えることがあるでしょう。

しかし、その高値は過去の情報であり、現在の株価が適正かどうかは、他の要因(企業の業績、市場状況など)によって判断すべきです。

アンカリング効果に影響されず、より客観的な意思決定を行うためには、最初に提示された情報に依存しないように意識し、複数の情報源から得られるデータを総合的に評価することが重要です。

ヒューリスティック

ヒューリスティックは迅速な意思決定を支援する手法です。

これは、問題解決や意思決定の際の経験則や方法論を基にしています。

例えば、FX市場では、為替レートの変動に影響する多くの要因の中で、ヒューリスティックがトレーダーの意思決定を迅速に行う上での支援として活用されます。

しかし、ヒューリスティックを用いる際は、誤判断のリスクも考慮し、注意が必要です。

3つのSTEPで相場から大衆心理を理解して海外FXを行おう

海外FX取引においては、相場の動きと大衆心理の理解が重要です。

大衆心理を読み解くことで、より効果的な取引戦略を立てることが可能になります。

この章では、3つのSTEPを用いて、相場から大衆心理を把握し、海外FX取引に活かす方法を詳しく紹介します。

相場から大衆心理を理解して取引するための3STEP
  • 【STEP1】自分の損切りのラインを明確にする
  • 【STEP2】大衆が相場のどこに損切りの注文置いているか予想する
  • 【STEP3】大きなトレンドが生まれたときの心理状況を記録する

この方法を実践すれば、市場の変動に対応しやすくなり、利益を最大化することが期待できるでしょう。

【STEP1】自分の損切りのラインを明確にする

最初のSTEPでは、自分の損切りラインを明確にすることから始めましょう。

損切りラインを設定することで、リスク管理ができ、大きな損失を回避することができます

自分の損失許容範囲に基づいて、ポジションを損切りする価格レベルを決定しましょう。

さらに、自分の損切りラインが大衆の損切りラインと重ならないように注意することも重要です。

これにより、市場の急変に巻き込まれるリスクを軽減することができます。

損失許容額は一般的には自己資金の2%が目安とされています

もちろん他の数値でも問題ありませんが、10%以上はかなりハイリスクだと考えておいた方がいいでしょう。

目安としては以下のような感じですね。

  • 1%未満:石橋を叩いて叩いて渡るタイプ、かなり慎重にトレードを始めたい方におすすめ
  • 2~4%程度:スタンダードタイプ、周りのトレーダーと同じ基準で始めたい方におすすめ
  • 5~8%程度:ハイリスクハイリターンタイプ多少リスクを取ってでも資金を増やしたい方におすすめ

損切りポイントの決め方については以下の記事で詳しく解説しているので、こちらの記事も参考にしてください。

【必須テク】超簡単!損切りポイントの見つけ方

【STEP2】大衆が相場のどこに損切りの注文置いているか予想する

次のSTEPでは、大衆が相場のどこに損切り注文を置いているかを予想していきます。

多くのトレーダーが同じ価格レベルで損切り注文を置くと、そのレベルがブレイクされたときに大量の損切り注文が発動し、相場が急激に動くことがあります。

このような状況を回避するために、大衆の損切りラインを予想し、それを考慮した取引戦略を立てましょう。

市場の流れを読み取ることで、自分のポジションに有利な状況をつかむことができます。

【STEP3】大きなトレンドが生まれたときの心理状況を記録する

最後のSTEPでは、大きなトレンドが生まれたときの心理状況を記録しましょう。

トレンドが発生したとき、多くのトレーダーが市場に参加し、相場の動きが加速します。

この時の大衆心理を把握し、記録しておくことで、同様の状況が再び発生した際に、適切な対応ができるようになります。

市場の状況やトレーダーたちの感情を分析し、過去の経験を学ぶことで、自分の取引スキルを向上させることができます。

これら3つのSTEPを実践することで、相場から大衆心理を理解し、海外FX取引に活かすことができるでしょう。

大衆心理を読み解くことは、市場の動向を予測し、より効果的な取引戦略を立てるための重要なスキルです。

また、他の市場参加者との相互作用を理解することで、競争力を高めることが可能になります。

常に市場の状況に注意を払い、適切な戦略を選択することは、海外FX取引で成功を収める近道となるのです。

ローソク足チャートの大衆心理を読み解く方法

ローソク足チャートは、相場の動きを視覚的に捉えやすく、大衆心理を理解するための重要なツールです。

ここでは、ローソク足チャートを用いて大衆心理を読み解く方法について、以下の3つのポイントを紹介します。

ローソク足チャートの大衆心理を読み解く方法
  • まずはローソク足チャートの「ヒゲ」に注目する
  • 小さい切り上げや切り下げにも注意する
  • 精度を上げるためにローソク足を一連の流れで捉える

それぞれ詳しい内容を解説していきます。

まずはローソク足チャートの「ヒゲ」に注目する

ローソク足チャートのヒゲは、相場の上下の振幅を示すもので、ヒゲの長さや形状から市場参加者の売買意欲や状況を読み取ることができます。

長いヒゲは強い買い圧力や売り圧力を示す一方で、短いヒゲはその圧力が弱まっていることを表わしています。

このように、ヒゲの形状を把握することで、相場の勢いや方向性が判断できるわけです。

また、ヒゲが上下どちらに伸びているかで、市場の心理状況も読み解くことが可能です。

上ヒゲが長ければ、一時的に買い手が優勢だったものの売り手に押し戻されたことがわかりますし、逆に下ヒゲが長い場合は、売り手が一時的に優勢だったものの買い手に押し戻されたことが伺えます。

ローソク足チャートでは、実体も重要ですが、ヒゲに注目することが多いため、ヒゲから読み解ける情報を増やすことが大切です。

小さい切り上げや切り下げにも注意する

ローソク足の小さい切り上げや切り下げも、大衆心理を読み解く上で重要な情報です。

小さい切り上げは、買い手が徐々に優勢になっていることを示し、小さい切り下げは売り手が優勢になっていることを示します

これらの動きに注意することで、早期にトレンドの変化を察知し、適切なタイミングで取引を行うことが可能です。

また、小さい切り上げや切り下げが続く場合、それは徐々に相場の勢いが変化していることを示すサインとなります。

このような状況を見逃さないことで、新たなトレンドへの参加や、ポジションの調整をより効果的に行うことができます。

精度を上げるためにローソク足を一連の流れで捉える

ローソク足チャートを分析する際、個々のローソク足だけでなく、一連の流れを捉えることが重要です。

複数のローソク足が連続して現れるパターンは、大衆心理の変化や相場の動向を示すことがあります。

例えば、陽線が続いた後に急に陰線が現れた場合、それは買い手の勢いが弱まり、相場の反転が起こる可能性があることを示しています。

その他にも、ローソク足チャートには様々なパターンが存在し、それらを理解することで相場の流れをより正確に把握できます

例えば、「三羽ガラス」や「逆三尊」などの典型的なパターンは、相場の転換点を示すことが多く、これらのパターンに注目することで、より効果的なトレード戦略を立てることができます。

三尊天井(トリプルトップ)と逆三尊(トリプルボトム)については下記の記事で解説しているので、合わせてお読みください。

【基礎知識】三尊天井(トリプルトップ)と逆三尊(トリプルボトム)

また、ローソク足チャートの時間軸を変えることで、短期的な相場の動きから長期的な相場の動向まで、様々な視点から大衆心理を分析することが可能です

時間軸を変えることで、相場の状況に応じた適切なトレード戦略を選択することができるようになります。

これらのポイントを活用して、ローソク足チャートから大衆心理を読み解くことで、より効果的な取引戦略を立てることが可能となるでしょう。

市場の変化に柔軟に対応し、大衆心理を理解することで、より適切なエントリーやエグジットのタイミングを見極めることにもつながります。

さらに、他のテクニカル分析ツールと組み合わせることで、分析の精度を高めることが可能です。

FXでインジケーターを使う際に考えるべき大衆心理とは?

FX取引において、インジケーターは相場の方向性やトレンドを判断する際の重要なツールです。

しかし、インジケーターを活用する際には、大衆心理を考慮することもポイントとなります。

次に、インジケーターを使う際に考慮すべき大衆心理について、いくつかのポイントに分けて解説します。

大衆心理をはっきりと読み取るようなインジケーターはない

まず抑えておきたいのが、大衆心理をはっきりと読み取るようなインジケーターは存在しないということです。

インジケーターは、過去の価格データや取引量などを基に計算されるため、あくまで過去のデータに基づいた情報を提供します。

しかし、市場参加者の心理状態や感情、意思決定は、様々な要因によって変化するため、インジケーターだけではその全てを正確に読み取ることはできません。

これは、相場の状況が変化するたびに、市場参加者の心理や行動パターンも変わるためです。

例えば、相場が上昇トレンドにあるときと下降トレンドにあるときでは、参加者のリスク許容度や期待値が大きく異なることがあります。

このような場合、インジケーターによって示される情報が、市場の現状を的確に反映していない可能性があります。

チャートから大衆心理を読み解く補助としてインジケーターを使う

インジケーターは、大衆心理を読み解く補助ツールとして効果的に活用できます。

例えば移動平均線やMACD、RSIはトレンドの方向性や強さを示します。

これらのインジケーターをローソク足チャートやテクニカル分析のパターンと組み合わせることで、サポートやレジスタンスラインを明確にし、市場参加者の心理状態や行動パターンをより深く理解できます。

したがって、インジケーターを他の分析手法と組み合わせることで、より精度の高いトレード戦略を立てることが可能となるでしょう。

インジケーターを簡単に使いたいならXMの取引プラットフォームを使うのがおすすめです。
XMではMetaTrader 4(MT4)・MetaTrader 5(MT5)・XMアプリの3種類が提供されており、どれも非常に使い勝手がいいと評判です。
XMの3種類取引プラットフォームについては下記の記事で解説しているので、合わせてお読みください。

XMの3種類取引プラットフォームの徹底比較|MT4 MT5 アプリ

ファンダメンタルズ分析も考慮すると効果的

ファンダメンタルズ分析や市場のセンチメントを考慮することも、インジケーターを活用する際に大切です。

ファンダメンタルズ分析では、経済指標や政治的な要因など、相場に影響を与える要素を評価し、市場のセンチメント分析では、投資家の感情や期待を把握することができます。

これらの分析結果をインジケーターと組み合わせることで、より総合的な市場分析が可能となり、効果的な投資判断が可能となるでしょう。

複数のインジケーターを組み合わせて使用する

複数のインジケーターを組み合わせて使用することも、正確な分析には欠かせません

単独ではなく、いくつかのインジケーターを組み合わせて使用することで、相互補完的な効果を発揮させることができます。

例えば、トレンドフォロー型のインジケーター(移動平均線やMACDなど)とオシレーター型のインジケーター(RSIやストキャスティクスなど)を同時に使用することで、トレンドの方向性や強さだけでなく、過買・過売の状況も把握できるようになります。

これにより、市場の大衆心理をより正確に読み解くことができるでしょう。

また、インジケーターを使用する際には、自分のトレードスタイルやリスク許容度に応じて、適切なインジケーター選択や設定を行うことも重要です。

また、継続的な学習と経験を積むことで、インジケーターの使い方や大衆心理の読み取り方を向上させることができます。

自分の分析方法や判断基準を見直し、改善することによって、インジケーターを活用した効果的なトレード戦略を構築することができるでしょう。

【まとめ】海外FXでは大衆心理を意識してトレードすることも重要

今回は、初心者が大衆心理に影響を受ける現象や、海外FXでの大衆心理を読み解く方法をローソク足チャートやインジケーターを用いて解説しました。

大衆心理の理解と、それを基にした戦略は、海外FXでの成功の鍵です。エリオット波動理論やダウ理論などの理論も関連が深く、これらを学ぶことで相場の深い理解が得られます。

継続的な学習と経験を積むことで、海外FXでの長期的な成功を目指しましょう。

最後まで拝読いただき、ありがとうございます!

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監修者:あん

大学で経済学の学位を取得後、投資に興味を持つ。為替市場の基礎知識と取引の経験を積み、相場を研究し尽くした独自の手法で資産1億円を突破。投資歴10年のプロトレーダー。そこで得たノウハウや知識を発信。

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