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海外FXにおいて今後の動きを予想・分析したいと考えた際に役立つのが、テクニカル指標です。テクニカル指標の一つとして「RSI」と呼ばれるものがあります。

ここでは、RSIについて理解したい方のために、RSIとはどういったものなのか、どのように計算して活用していけば良いのかなどについて紹介します。この記事を読むことによって海外FXでRSIを活用していくためのポイントがわかるので、ぜひ参考にしてみてください。

テクニカル指標のRSIとは?

テクニカル指標を読み解くことにより、将来の値動きについて予想が可能です。
テクニカル指標の一つである「RSI」とは「Relative Strength Index」の略です。日本語では「相対力指数」と訳されます。他にも多くのテクニカル指標を生み出しているアメリカのJ.W.ワイルダー氏によって考案されました。

RSIの目的

RSIは「振り子」「振り幅」といった意味を持つオシレーター系のテクニカル指標として、広く使用されています。一般的にオシレーター系では、買われ過ぎ・売られ過ぎの状態を判断でき、RSIも同様の目的で利用されるものです。
見方がシンプルで簡単であることから、海外FX初心者の方からも利用されています。

RSIの仕組み

RSIは価格の上昇の強さを数値化することにより、今後の動きを予想するためのテクニカル指標です。FX取引ではよく使用されています。
RSIのチャートはラインで動きが表示され、0%~100%の範囲で画面表示される形です。ラインの位置がどのように変化しているのかを見極めることによって、現在買われすぎ、売られすぎのどちらにあるのか判断できます。

ひとつの目安として、チャートが70~80%以上となれば買われすぎです。
反対に、20~30%以下となった場合は売られすぎと判断できます。
次のポジションを考えるとき、買われすぎているのであれば「売り」、売られすぎているのであれば「買い」といった形で検討可能です。

RSIを計算する方法

RSIの計算式は、以下のとおりです。

◆RSIの計算式
A÷(A+B)×100

A…一定期間の値上がり幅の平均
B…一定期間の値下がり幅の平均

なお、これらを計算した数値が自動的にチャート上に表示される形となるため、上記の計算式を覚えて自分で計算する必要はありません。

計算したい方のため、具体例を挙げて計算していきます。仮に一定期間を14日間とした場合、値上がり幅が110円、値下がり幅が50円としましょう。この場合、計算式に当てはめると「110÷(110+50)×100=68.7」となり、RSIは68.7%です。

RSIの活用場面

RSIの計算方法について紹介しましたが、具体的にどのような形で活用できるのでしょうか。代表的な活用場面としては、以下のようなものが挙げられます。

活用場面①売り買いの判断

RSIによって、現在、市場がどのような動きを見せているのか予測できるようになると、売りと買いのどちらを選択すれば良いのかがわかりやすくなります。海外FXで勝利を収めるためには、市場の変化を正しく読み解くことが欠かせません。
例えば、現在RSIが70~80以上になった場合は、逆張りの売りを選択するといった使い方が代表的です。反対に、RSIが30~20を割り込んできたような場合は、逆張りの買いについて検討することになるでしょう。

なお、このパーセンテージについては投資家が個人で判断していく必要があります。

勝率を高めるために、RSIだけではなく、その他のテクニカル指標と組み合わせて使用することも多いです。RSIのみに頼るのではなく、MACDなど複数のテクニカル指標を組み合わせることにより、RSIならではのデメリットを抑え、利点を活かしていくことが可能です。

活用場面②トレンド転換点の見極め

RSIは、現在レンジ相場であるようなケースでよく使われており、トレンド転換点の見極めにも役立つものです。
レンジ相場になっている状況では、一定の幅を維持する形となり、それほど大きな動きがありません。次に上昇トレンドに移行するのか、下降トレンドに移行するのか早い段階で予想するためには、RSIをうまく活用しましょう。

それから、一般的にRSIは買われすぎ、売られすぎを見極めるために使われるものではありますが、中間地点の指標としても活用可能です。50%を上回っている場合は上昇トレンド、下回っている場合は下降トレンドと判断できます。

RSIを計算する期間はどれくらい?

RSIは、一定期間の値上がり幅の平均と一定期間の値下がり幅の平均を使って計算をします。
この「一定期間」について、どの程度の期間を計算期間として定めるかは個人差がありますが、一般的には14日間に設定されています。これは、RSIの考案者であるJ.Wワイルダー氏が自身の研究結果から定めたものです。あらゆるものには28日周期があるとのことから、その半分の14日間が採用された形となっています。
そのため、取引ツールでRSIを確認する際、一般的にはデフォルト値の設定が14日間になっています。

実際にRSIを用いる場合は、デフォルト値となる14日間の値動きを確認し、それを上昇と下落に分けることによって判断していくものです。

なお、デフォルト値は14日ではありますが、人によっては9日間、50日間などの期間を選択することもあります。
初めてRSIを活用していきたいと考えているのであれば、まずは14日間から検討してみると良いでしょう。

RSIをMT4/MT5に設定する流れ

海外FXでよく利用されているのが、MT4/MT5などの取引ツールです。これらの取引ツールでRSIを利用するにはどうすれば良いのかについて解説していきます。全体的な流れとしては、以下のとおりです。

MT4でのRSIの設置方法

まず、MT4のナビゲーターから「インディケータ」→「オシレーター」と選択していきます。オシレーターの中に「Relative Strength Index」があるので、ダブルクリックしましょう。ダブルクリックではなくチャート上にドラッグ&ドロップしでも問題ありません。

続いて上部にあるメニューの「挿入」から「インディケータ」を選択します。次に、表示される「オシレーター」内の「Relative Strength Index」をクリックしてください。
すると、RSIの設定画面が表示される流れです。設定画面には、パラメーターとレベル表示、表示選択といった3つのタブが表示されています。

パラメーター

先に、パラメーターのタブから設定を行いましょう。一番上に表示されている「期間」は、RSIを算出するために必要な期間の設定です。前述したように、RSIのデフォルト値は14日なので、初めての方は14日からチェックしてみることをおすすめします。

「適用価格」は、RSIを算出するための価格のことです。デフォルトでは「Close」(終値)となっていますが、この他にも「Open(始値)」「High(高値)」「Low(安値)」などの種類があるので、適したものを選択しましょう。
なお、一般的にはデフォルトの「Close」を選択しておくことをおすすめします。これは、テクニカル分析全般は終値で計算するのが一般的だからです。

「スタイル」では、RSIの線の太さや種類などを変更できます。
「下限設定」は、サブチャートの下限値の設定です。デフォルトでは指定なしとなっています。
「上限設定」では、サブチャートの上限値の指定が可能です。こちらのデフォルト値は100となっています。下限設定と上限設定は、基本的には触りません。

レベル表示

レベル表示のタブでは、サブチャートで指定している水準に水平線を表示させるための設定が可能です。必要な場合はレベル表示内にある「追加」ボタンをクリックし、水平線を追加しておきましょう。
追加した水平線が不要になった場合、選択して削除可能です。また、追加する水平線の色や種類、太さについても設定可能です。

表示選択

表示選択タブにある「すべての時間足に表示」では、RSIをすべての時間足に表示させるかどうかについて設定が可能です。他にも1分足や30分足、4時間足、月足など、多くの選択肢があります。

「データ・ウインドウに表示」のチェックボタンは、チェックを入れるとデータ・ウインドウ内にSRIが表示されます。デフォルトでは有効です。

また、画面右下にあるリセットボタンを押せば、設定がデフォルトに戻ります。間違った設定をしてしまった場合などは、リセットボタンで対応しましょう。

MT5でのRSIの設置方法

MT5でSRIを取りに入れる場合も、基本は同様です。ナビゲーターから「インディケータ」→「Relative Strength Index」をダブルクリックするか、チャート上にドラッグ&ドロップしましょう。
上部メニューの挿入から「インディケータ」→「トレンド」→「Relative Strength Index」と進み、必要な場合は設定を行ってきます。

こちらもMT4と同様ではありますが、MT5には「スケール」タブがあります。スケールタブでは、サブチャートのスケールについて詳細設定が可能です。

海外FXにおいてRSIを活用してトレードする方法

実際に海外FX取引を行う際、RSIを活用するにはどのように行えば良いのでしょうか。以下のような方法があります。

方法①逆張り

RSIの基本は逆張りです。移動平均線と水平線を組み合わせる形で行う逆張りの方法があります。1時間足などの状態を確認し、チャートが狙っている数字を下回るのを待ち、なおかつRSIでダイバージェンスが発生するのを待ちましょう。
ダイバージェンスとは、逆行現象のことであり、チャート上のローソク足に対し、テクニカル指標の数値が逆方向に動いている状態をいいます。
ダイバージェンスが発生し、なおかつチャートがサポートラインに引いた水平線を下抜けた場合、エントリーポイントと判断できます。

方法②順張り

RSIを確認し、50を突破した場合に追従する形で取引していく方法です。価格の下落が見られた際、RSIが50を割ったら売りでエントリーしましょう。
逆張りと比較すると、大きな損失になりにくい方法なので、海外FX初心者の方にも向いています。

海外FXにおいてRSIを使用する際の注意点

RSIは非常に便利なテクニカル指標ではありますが、いくつか注意したいポイントがあります。以下を確認した上で取り入れていきましょう。

注意点①自分で相場を判断しなければならない

RSIを利用したからといって、完璧に相場を判断できるものではありません。そのため、仮にトレンド相場であるにもかかわらず、レンジ相場だと判断してしまい、予想していたのとは異なる結果になってしまうことも多いです。

RSIは、主にレンジ相場か、緩やかなトレンド相場で活用できる方法です。特に通常のトレンド相場のときには十分に機能しません。そのため、現在の状況にそもそもRSIが適しているのかについては自身で見極めていく必要があります。

特に注意したいのが「ダマシ」と呼ばれるものです。ダマシとは、その名のとおり、チャートがトレーダーをだますような動きをすることをいいます。
例えば、30%を下回り、そろそろ上昇するのではないかと考えていたとしましょう。ここでダマシが発生した場合、一瞬上昇はするものの、すぐに下落してしまう点に注意が必要です。
ですが、ダマシを100%見極めるのは非常に難しいことともいえます。そのため、ダマシと呼ばれる動きがあることを知り、万が一ダマシに遭ってしまったときのことも考えて動くことが重要です。

注意点②RSIだけですべての判断はできない

海外FX取引を行う際、さまざまな情報を収集してそれを取引に役立てていく必要があります。RSIは確かに優秀なテクニカル指標ではあるものの、すべての相場に対応できるものではありません。
RSIだけを過信して大きな金額でエントリーした場合、大金を失ってしまう恐れも考えられます。そのため、RSIだけに頼ってしまうのではなく、複数のテクニカル指標を活用するなどして現在の状態を判断しましょう。
もちろん、RSIだけでも利益を期待することは可能です。ですが、複数のテクニカル指標を用いることにより、RSIだけでは判断できなかったような動きが見えてくることもあります。

RSIは初心者も利用しやすいテクニカル指標

FX取引で活用できるRSIについて紹介しました。RSIとは何か、どのように計算するのかなどがご理解いただけたかと思います。RSIはシンプルなテクニカル指標であるため、FX初心者の方にもおすすめです。
他のテクニカル指標なども組み合わせて幕活用していきましょう。

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