今週の結論:検証ポジションは1つも建てなかった
10月5日(月)から9日(金)までのドル円は、日足の始値157.866円で始まり、終値158.249円で終えた。週の上げ幅は38.3pipsしかない。高値は7日の158.503円、安値は5日の157.434円で、その差は106.9pipsだった。前週の208.4pipsと比べると、値幅はほぼ半分に縮んでいる。
この5日間、私は検証ポジションを1つも建てなかった。4時間足の移動平均線は週の途中で上向きに揃ったのに、日足は下向きのままだった。しかも終値は毎日、5日の安値と7日の高値で作った帯の中に戻ってきた。時間足どうしで向きが食い違い、価格も帯を抜け切らない。入る理由を毎朝探したが、結局最後まで見つからなかった。
対象期間とデータの基準
この振り返りは2026年10月11日(日)の日本時間6時を基準にしている。FXは週末の休場中だ。価格は6時12分に取り直したが、XMで取引できる時間帯の足は金曜の取引で止まっている。確定している最後の足は、日足が9日の足、4時間足と1時間足が10日5時始まりの足だ。週足は10月5日の週がまだデータ上確定しておらず、移動平均の計算は9月28日の週までになっている。週明けの値動きは1本も入っていない。
提供元のデータは時間足ごとに最後の終値が少しずつ違い、日足は158.249円、4時間足は158.293円、1時間足は158.320円だった。この記事では、それぞれの時間足の話をするときにその足の数字を使う。
曜日別に見るドル円の値動きとMAの変化
まず日足の5本を並べる。数字はすべて取得した日足のものだ。
| 日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 10月5日(月) | 157.866円 | 158.298円 | 157.434円 | 157.971円 |
| 10月6日(火) | 157.970円 | 158.248円 | 157.783円 | 158.173円 |
| 10月7日(水) | 158.168円 | 158.503円 | 157.865円 | 158.070円 |
| 10月8日(木) | 158.065円 | 158.365円 | 157.532円 | 157.874円 |
| 10月9日(金) | 157.875円 | 158.437円 | 157.769円 | 158.249円 |
5日(月)は安値157.434円まで売られたが、終値157.971円まで戻した。この安値が週の下限になった。6日(火)は高値と安値の差が46.5pipsの小さな動きで、終値は158.173円。7日(水)に高値158.503円をつけたものの、終値は158.070円まで押し戻された。この高値が週の上限だ。
8日(木)は日足の安値157.532円まで下げた。日誌では、4時間足の50MAをいったん割り込んでから戻した形として記録している。9日(金)は安値157.769円から切り返し、終値158.249円で週を終えた。
週を通した材料については、みんかぶ(MINKABU PRESS)が10月10日8時に配信した週間まとめが参考になった。フランスの財政悪化と政情不安でユーロが売られる一方、ドルは安全通貨として買われ、ドル円は157円台から158円台へ戻す展開が続いたという。同じ記事は、植田日銀総裁が10月の利上げに慎重な姿勢を見せたことが円売りにつながったと伝えた。日銀が利上げを急がないと受け止められると、日米の金利差は縮みにくいと見られ、円を持つ理由が薄れる。ドル円には上向きに効く材料だ。
一方で上値も重かった。同じまとめは、介入への警戒で上値が抑えられたことを挙げている。FRBの10月利上げ見送り観測は強まったが、年末までの追加利上げ余地が残っていて、それが下値を支えたとも書いている。上は介入警戒、下は金利差。前週と同じ綱引きが、もっと狭い幅の中で続いた週だったと私は見ている。
金曜のNY市場については、みんかぶが10月10日5時50分に配信したNY為替概況が、下値での買いが根強く底堅い推移が続いたと伝えている。ただ200日移動平均線(過去200日の終値の平均)が上値の目安として意識され、慎重な雰囲気は変わっていないという。下では買われ、上では止まる。帯の中で週を閉じた理由として、この説明には納得がいった。
4時間足は上向き・日足は下向きという時間軸の食い違い
移動平均(MA)は、決まった本数の終値を平均した線だ。私は20本・50本・100本の単純移動平均を使っている。上から20MA、50MA、100MAの順に並び、しかも100MAが5本前より高いときを「上向きに揃った」と呼ぶ。下向きはその逆になる。
4時間足(10日5時始まりの足まで確定)は、20MAが158.199円、50MAが157.934円、100MAが157.674円で、100MAは5本前の157.530円より高い。上向きに揃っている。前週末は20MAが50MAの下にあって並びが揃っていなかったので、今週いちばん大きく変わったのはここだ。終値158.293円は3本すべての上にある。ただ、20MAと50MA、50MAと100MAの間隔はどちらも5本前より狭くなった。上向きの勢いが強まっているとは読めない。

日足(9日の足まで確定)は、20MAが157.316円、50MAが157.706円、100MAが159.527円。100MAは5本前の159.575円より低く、下向きに揃ったままだ。目立つのは20MAの上がり方で、5本前の156.296円から1週間で大きく持ち上がった。20MAと50MAの差は、5本前の176.5pipsから39.0pipsまで縮んでいる。終値158.249円は20MAと50MAの上、100MAの下にある。

日足の並びが崩れる手前まで来ていることには、少し期待した。それでも、間隔が縮むことと線が交差することは別物だ。20MAが50MAを上に抜けたと確定するまで、日足は下向きとして読む。この方針は今週一度も変えなかった。
週足は9月28日の週まで確定していて、20MAが159.295円、50MAが157.777円、100MAが153.444円。100MAは5本前の153.156円より高く、上向きに揃っている。前週の振り返りで「確定したら測り直す」と書いた点も確かめた。9月28日の週の終値157.826円は、週足50MAの157.777円をわずかに上回って確定していた。
1時間足は20MAが158.233円、50MAが158.140円、100MAが158.141円で、50MAが100MAをわずかに下回っている。並びは揃っていない。週足と4時間足は上、日足は下、1時間足はどちらでもない。順張りの前提にしている週足・日足・4時間足の同じ向きは、今週も一度も成り立たなかった。
見送りを続けた根拠と保有状況
記事を書く前にサーバーで済ませた全件点検は、2026年10月11日6時12分35秒の時点で対象0件だった。保有中の検証ポジションは0件で、最も古い保有の経過日数もない。今週の日誌も、どの日も新しい検証ポジションを見送っている。
トレード記録の累計成績
現在公開中のトレード記録の判定結果をまとめています。
- 判定済み
- 0
- 保有中
- 0
- 最古の保有
- –
- 勝率
- –
- 累計 pips
- 0
- 最大DD pips
- 0
- PF
- –
- 見送り
- 21
- 未発注
- 0
- 判定不能
- 0
損益pipsは想定エントリー価格と決済価格から計算しています。勝率・PFの対象は決済済みの記録です。
- 記録上の資金残高
- 1,000,000円
- 初期資金
- 1,000,000円
- 累計損益
- 0円
- 初期資金からの増減
- 0.00%
決済済みの記録はまだありません。
資金はロットと円換算レートを事前に記録した取引が対象です。円換算は記録作成時のレートで固定し、手数料・スプレッド・スワップは含みません。
累計成績は、このブロックが記録から描く数字を正本にしている。
4つの手法を当てはめても、見送りの理由は週を通して変わらなかった。順張りは、日足の下向きが週足・4時間足と食い違っているので成り立たない。レンジ参加は帯の端で跳ね返りを確かめてから入る方法だが、日足の終値は5本とも帯の上限にも下限にも寄っていなかった。転換狙いについては、日足の20MAと50MAの交差がまだ起きていない。下向きの終わりを裏づけるアナリストの分析も、今週の調査では見つからなかった。
いちばん迷ったのは、小さいロットで短い反発を取る形だ。8日の押しから戻した動きは、日誌で予告していた「4時間足の50MA付近まで押して戻す」形に近かった。ただ、週末時点で測り直すと、1時間足の終値158.320円から帯の上限158.503円までは18.3pipsしかない。損切りの根拠になる9日の日足の安値157.769円までは55.1pipsあり、損切りはさらにその外側に置くことになる。狙える幅の3倍を超える損失幅を受け入れる形だ。
形が出たのに入らない週が続くのはもどかしい。ただ、数字が見合わない取引を記録に残せば、検証そのものの意味が薄れてしまう。休場をはさんだ今も値幅の関係は変わっていないので、見送りの判断はそのまま来週へ持ち越す。
前週と比べて変わった点・変わらない点
前週(9月28日〜10月2日)は週足の高値が158.467円、安値が156.383円で、値幅は208.4pipsあった。円安けん制の発言と雇用統計に振られた週だ。今週は値幅が106.9pipsに縮み、日足の終値はすべて帯の中に収まった。
変わったのは4時間足だ。前週末は揃っていなかったMAが、今週は上向きに揃った。週足の終値も50MAの上で確定した。変わらないのは日足で、MAは下向きに揃ったまま、終値は100MAの下にある。結論の見送りも変わっていない。値動きが静かになったぶん、次に帯を抜けたときの方向がそのまま来週の判断材料になると考えている。

来週の確認条件と注目イベント
来週は材料が多い。みんかぶが10月10日7時50分に配信した来週の主な予定によると、12日(月)はスポーツの日で東京市場が休場になる。15日(木)には米小売売上高(9月)と米生産者物価指数(9月)、16日(金)には植田日銀総裁の全国信用組合大会での挨拶(内田副総裁が代読)が予定されている。同じ記事は、植田日銀総裁と小枝審議委員の講演で、早期の追加利上げに前向きな姿勢が示されるかに注目している。ウォーシュFRB議長の講演もあり、その後FRBはブラックアウト期間(金融政策についての発言を控える期間)に入る。
山場は14日(水)だ。みんかぶが10月10日17時10分に配信した記事によると、14日に9月の米消費者物価指数(CPI)が発表され、予想は前年比+3.6%、コアは前年比+2.5%で、どちらも8月を上回る伸びが見込まれている。物価が予想より強ければ、追加利上げの観測から米金利が上がり、ドル円が帯の上限を試し直す材料になる。弱ければ米金利が下がり、上値は重くなりやすい。日銀側では、植田総裁の挨拶で利上げに前向きな言葉が出れば円買いに傾き、帯の下限を試しやすくなる。慎重な言い方にとどまれば、今週と同じく円売りが下値を支える側に回りやすい。
指標の発表時刻と予想値は、取引の前に自分のカレンダーで確かめておきたい。
週明けに確かめる順番は決めてある。月曜は東京が休場で参加者が少なく、スプレッド(買値と売値の差)が広がりやすい。まず始値が金曜の終値から離れて始まる「窓開け」がないかを見る。スプレッドが普段の幅に戻るのを待ってから、4時間足の確定足で判断する。
- 4時間足の終値が158.503円を上回るなら、上向きの立て直しが進んだと見る。9月21日の週の高値159.029円までの値幅と、損切りまでの距離を測り直す。その上には日足の100MA(9日時点で159.527円)があり、200日移動平均線も意識されているので、値幅の比べ方は厳しめにする。
- 終値が157.434円から158.503円の帯の中にとどまるなら、見送りを続ける。小ロットの反発を測るのは、近い目標までの値幅が損切りまでの値幅を上回る位置まで押してから戻したときに限る。
- 4時間足の終値が157.434円を割るなら、4時間足の100MA(10日5時始まりの足の時点で157.674円)も下に抜けた形になる。短い足の上向きは崩れたと見て、前週の安値156.383円までの下値を確かめる。
日足では、20MAが50MAを上に抜けるかどうかを確定のたびに追う。抜けても100MAはまだ上にあるので、それだけで順張りの条件が揃うわけではない。来週の振り返りは、CPIを通過した後の日足のMAの並びと、帯を抜けたかどうかから書き始めるつもりだ。
