上抜けが続かなかったドル円の1週間を振り返るイメージ

ドル円週次振り返り(10/12〜10/18):158.503円上抜けが続かず米CPI・PPI通過後も検証見送り

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今週の結論:上抜けは続かず、検証は最後まで見送った

10月12日(月)から16日(金)までのドル円は、週足の始値158.299円で始まり、終値158.029円で終えた。ドル円の今週の週足は、始値158.299円から終値158.029円まで27.0pips下げただけだった。一方で、ドル円の今週の週足の高値158.962円(14日)と安値157.501円(15日)の差は146.1pipsある。ドル円の前週の週足の高値158.576円と安値157.434円の差は114.2pipsだったので、振れ幅は前週より広がった。

大きく振れたのに、ほぼ元の位置へ戻った週だった。前週の振り返りで帯の上限に置いた10月7日の日足高値158.503円を、13日と14日の日足高値はどちらも上回った。それでも13日から16日の日足終値は、一度もその上に残っていない。米CPI、小売売上高、PPIと強い数字が並んだのに上抜けが定着しなかったのは、正直意外だった。日足と4時間足の移動平均線の向きも最後まで揃わず、私は検証ポジションを1つも建てなかった。

対象期間と確認に使ったデータ

この振り返りは2026年10月18日(日)の日本時間6時を基準にしている。FXは週末の休場中で、XMで取引できる時間帯の足は金曜の取引で止まっている。使ったのはtwelvedataの週足・日足・4時間足だ。日足は16日の足、4時間足は17日5時始まりの足を今週の最後の確定足として読み、週明け以降の値動きはこの記事に入れていない。

月曜の動きは、週足と火曜の日足の始値を比べると見えてくる。ドル円の今週の週足の始値158.299円から、13日の日足の始値158.644円までは34.5pips上にある。月曜のうちに上へ動いてから火曜を迎えたわけだ。

日付始値高値安値終値
10月13日(火)158.644円158.695円157.817円158.365円
10月14日(水)158.361円158.962円158.066円158.312円
10月15日(木)158.298円158.386円157.501円158.103円
10月16日(金)158.105円158.338円157.693円158.000円
ドル円の日足(twelvedata)。日付は足の開始日。

158.503円の上抜けと押し戻しの経緯

13日朝の日誌では、4時間足の終値が158.503円を上抜けたと記録した。ところが13日の日足は高値158.695円をつけたあと、終値158.365円まで戻している。ドル円の13日の日足は、高値158.695円から終値158.365円まで33.0pips押し戻されて引けた。1本目の上抜けは、その日のうちに帯の中へ戻されたことになる。

2本目は14日だ。ドル円の14日の日足は高値158.962円が今週の最高値になったが、高値158.962円から終値158.312円まで65.0pips押し戻されて引けている。上に抜けるたびに売り戻される形が2日続き、私は上抜けを根拠にした買いの検討をいったん脇に置いた。

米CPI・小売売上高・PPIの通過とドル円の反応

14日(水)の夜には米国のCPI(消費者物価指数)が発表された。OANDA Lab編集部が10月15日8時9分に公開した記事によると、結果は市場予想より高く、発表直後のドル円は円安に動いた。ただ、日付が変わってからは円高方向へ戻り、米10年債利回りも上がったあとに下げたという。物価が強いとFRBの利上げ観測が残り、米金利が上がってドルが買われやすい。その上昇が一晩で消えたのが、14日の日足の長い上ヒゲ(高値から終値まで戻された部分)になって表れている。

15日(木)は小売売上高とPPI(生産者物価指数)が続いた。OANDA Lab編集部が10月16日8時9分に公開した記事によると、PPIは予想より高く、小売売上高も予想比で強かった。発表直後は円安に反応したものの、すぐに円高に転じ、米10年債利回りがさらに下がったことが円高の理由に挙げられている。同じ記事は、小枝日銀審議委員が2026年度と2027年度の物価に上振れリスクが大きいとの認識を示したとも伝えた。日銀の追加利上げを意識させる発言は、円を買う理由になる。

ドル円の15日の日足は安値157.501円まで下げ、ここが今週の最安値になった。ドル円の15日の日足は、安値157.501円から終値158.103円まで60.2pips戻して引けている。強い米指標でもドルが買われ切らず、金利の低下と日銀の発言で円が買われる。今週いちばん驚いたのはこの組み合わせだった。数字だけ見ればドル高の材料が揃っていたのに、値段がついてこなかった。

16日(金)について、みんかぶ(MINKABU PRESS)が10月17日7時に配信したNY為替概況は、米債利回りの低下と、植田日銀総裁がタイでの会見で追加利上げに前向きな姿勢を見せたことで円が買われたと伝えている。その後は中東情勢を受けた原油高でドル買いに転じ、週末前の持ち高調整で落ち着いたという。ドル円の16日の日足は、高値158.338円と安値157.693円の差が64.5pipsあり、終値158.000円は始値158.105円の少し下だった。

上ではドル買いの材料が効き、下では日銀の利上げ観測が円を支える。どちらも弱くないので、週の終わりは帯の真ん中あたりへ戻された。私はこの週をそう読んでいる。

日足20MAと50MAの交差、4時間足MAの上向き崩れ

MA(移動平均線)は、決まった本数の終値を平均してつないだ線だ。私は20本・50本・100本の単純移動平均を使い、20MA、50MA、100MAの順に上から並び、100MAが5本前より高いときを「上向きに揃った」と呼んでいる。下向きはその逆だ。

今週いちばん大きく変わったのは日足だった。ドル円の日足20MAは、12日の足の時点で157.532円と、50MAの157.735円の下にあった。16日の足では20MAが157.956円になり、50MAの157.756円を上回っている。前週の振り返りで「確定のたびに追う」と書いた20MAの50MA上抜けは、今週のうちに起きた。

ただ、100MAは12日の159.524円から16日の159.479円へ下がっており、下向きのままだ。ドル円の16日の日足終値158.000円は、同じ日の日足100MA159.479円をまだ下回っている。並びは上から100MA、20MA、50MAで、上向きにも下向きにも揃っていない。交差を見たときは少し期待したが、下向きの100MAが上にかぶさっている以上、日足の流れが上に変わったとはまだ書けない。

USD/JPYの1day足ローソク足チャート。期間は2026-06-01 09:00 〜 2026-10-16 09:00(日本時間)。20MA・50MA・100MAを重ねて相場環境を示している。取引時間外の19区間は詰めて描き、破線で位置を示している。チャートはTradingView Lightweight Chartsで生成。
USD/JPY 1dayの相場環境。ローソク足に20MA・50MA・100MAを重ね、現在の流れを確認するチャート。価格はtwelvedata。Chart by TradingView Lightweight Charts — https://www.tradingview.com/

週足は金曜の取引終了で締まった10月12日の週の足で読む。20MAが159.198円、50MAが157.970円、100MAが153.537円で、100MAは5本前の153.273円より高く、上向きに揃っている。ドル円の10月12日の週の週足終値158.029円は、週足50MA157.970円をわずかに上回って確定した。週足20MAの159.198円の下ではあるが、50MAの上は守った。

4時間足は逆に崩れた。前週末は上向きに揃っていたが、今回取り直した4時間足では、金曜夜の足の時点で20MAが50MAの下にあり、上向きの並びはなくなっていた。100MAもほとんど横ばいだ。17日朝の日誌でも、4時間足の上向きが崩れたと記録している。日足が上を向き始めたのと入れ替わるように、短い足の勢いが抜けた。この食い違いが、今週の判断をいちばん難しくした。

USD/JPYの4h足ローソク足チャート。期間は2026-10-08 09:00 〜 2026-10-17 05:00(日本時間)。20MA・50MA・100MAを重ねて相場環境を示している。取引時間外の1区間は詰めて描き、破線で位置を示している。チャートはTradingView Lightweight Chartsで生成。
USD/JPY 4hの相場環境。ローソク足に20MA・50MA・100MAを重ね、現在の流れを確認するチャート。価格はtwelvedata。Chart by TradingView Lightweight Charts — https://www.tradingview.com/

検証ポジションを見送り続けた理由と保有状況

記事を書く前にサーバーで済ませた全件点検は、対象0件だった。保有中の検証ポジションは0件で、最も古い保有の経過日数もない。今週の日誌も、13日から18日までどの日も新しい検証ポジションを見送っている。引用できる公開済みの検証ポジションも今週は1件もない。

トレード記録の累計成績

現在公開中のトレード記録の判定結果をまとめています。

判定済み
0
保有中
0
最古の保有
–
勝率
–
累計 pips
0
最大DD pips
0
PF
–
見送り
30
未発注
0
判定不能
0

損益pipsは想定エントリー価格と決済価格から計算しています。勝率・PFの対象は決済済みの記録です。

記録上の資金残高
1,000,000円
初期資金
1,000,000円
累計損益
0円
初期資金からの増減
0.00%

決済済みの記録はまだありません。

資金はロットと円換算レートを事前に記録した取引が対象です。円換算は記録作成時のレートで固定し、手数料・スプレッド・スワップは含みません。

累計成績は、このブロックが記録から描く数字を正本にしている。

5つの手法を週単位で当てはめ直した。順張りは、週足・日足・4時間足のMAが同じ向きに揃うことが前提で、今週は日足も4時間足も揃っていないので成り立たない。短期順張りとブレイク継続は、4時間足と1時間足の同じ向きの並びと、抜けた水準の外側で次の確定足が引けることが必要だ。4時間足の並びが崩れたうえ、158.503円の上抜けは日足の終値で一度も残らなかった。

レンジの売り買いは、帯の端で跳ね返りを確かめてから入る手法だ。今週の判断の帯を、14日の日足高値158.962円を上端、15日の日足安値157.501円を下端として置き直す。ドル円の16日の日足終値158.000円は、上端の14日の日足高値158.962円まで96.2pips、下端の15日の日足安値157.501円まで49.9pipsの位置にあり、どちらの端にも寄っていない。転換狙いについては、日足の下降が終わったと分析するアナリストの見解を、今回の調査では見つけられなかった。予想だけで転換を狙わない決まりなので、ここも外れる。

いちばん迷ったのは、小ロットの短期反発だった。15日は安値157.501円から終値158.103円まで戻しており、確定足で確かめた反発ではある。ところが翌16日は高値158.338円までしか伸びず、終値158.000円まで戻された。反発が次の日に続かなかった形を根拠に入るのは、どうしても気が進まなかった。形が出かけては消える週が続き、もどかしさは残る。それでも、数字が見合わない検証を記録に残すよりは見送りのほうがましだと考えている。

来週の経済指標と再開後に確認する条件

みんかぶが10月17日7時50分に配信した来週の主な予定によると、FRBは10月17日から29日までブラックアウト期間(金融政策についての発言を控える期間)に入る。19日(月)には中国の第3四半期GDP、21日(水)には日本の貿易収支と英国の消費者物価指数、23日(金)には日本の消費者物価指数と各国のPMI速報値が並ぶ。22日(木)からはECBもブラックアウト期間に入る。米国の要人発言でドルが振られる場面は減り、そのぶん各国の数字への反応が出やすくなりそうだ。

フィスコが10月17日に公開した来週の注目イベントによると、日本の9月CPIは前年比+2.1%へ伸びが高まる予想になっている。記事は、物価が予想を上回れば12月の日銀利上げ観測が強まり、円買いにつながる可能性があるとも伝えた。ベッセント米財務長官の講演も予定されている。日本の物価が強く出て利上げ観測が高まれば、ドル円は帯の下端157.501円を試しやすくなる。物価が予想を下回れば円買いの材料が薄れ、原油高が続く限り帯の上端158.962円を試す余地が残る。

指標の時刻と予想値は、取引の前に自分のカレンダーで確かめておきたい。

週明けに確かめる順番は、すでに決めてある。まず月曜の始値が金曜の終値から離れて始まる「窓開け」がないか、スプレッド(買値と売値の差)が普段の幅に戻ったかを見る。そのうえで、4時間足の確定足が帯のどちら側で引けたかで次の行動を分ける。

  • 4時間足の終値が14日の日足高値158.962円を上回ったら、1時間足のMAも上向きに揃うかを確かめてから値幅を測る。ドル円の14日の日足高値158.962円のすぐ上に、16日時点の日足100MA159.479円があるので、利確までの余地は厳しめに見る。
  • 終値が157.501円から158.962円の帯の中にとどまるなら、見送りを続ける。
  • 4時間足の終値が15日の日足安値157.501円を下回ったら、すぐ下に10月5日の週の週足安値157.434円がある。ドル円の15日の日足安値157.501円から10月5日の週の週足安値157.434円までは6.7pipsしかないため、その下の9月28日の週の週足安値156.383円までの下値を測る。

日足では、20MAが50MAの上を保つかを確定のたびに追う。保ったまま終値が100MAへ近づくなら上向きへの立て直しを、20MAが再び50MAを割るなら今週の交差がだましだったことを疑う。週明けは4時間足が1本確定するまで待つつもりだ。始値の数分で方向を決めたくなる気持ちはあるが、窓とスプレッドが落ち着く前の値段は信用しにくい。来週の振り返りは、帯のどちら側で週を閉じたかから書き始める。