強い米指標が出ても金曜のドル円検証を見送る場面

強い米小売・PPIでもドル円は157円台へ、日足20MAは50MAを上抜けたが金曜も検証見送り

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金曜6時の観測範囲

この日誌は2026年10月16日(金)の日本時間6時を基準にしている。6時2分から3分にかけて、ドル円の週足・日足・4時間足・1時間足を取り直した。確定している最後の足は、1時間足が16日5時始まり、4時間足が16日1時始まりだ。日足は14日(水)9時始まりの足まで確定していて、15日の足は今朝9時に締まるまで未確定として扱う。週足は10月5日の週が最後の確定のままで、昨日の朝から変わっていない。木曜は通常どおり取引があり、夜には9月の米小売売上高と米生産者物価指数(PPI)が出た。今朝見るべき変化は、その発表をまたいだ4時間足と1時間足、それに1本増えた日足に集まっている。

昨日決めた確認条件はどうなったか

昨日の日誌の最後に並べた条件を、今朝は1つずつ照らし合わせた。

  • 14日の日足が確定し、20MA(157.794円)が50MA(157.759円)を上回った。ただ、100MAは159.503円で、5本前の159.548円より低い。下向きはまだ終わっていない。
  • 小売売上高とPPIの後、4時間足の終値が158.503円の上で引けた足は1本もない。発表後の4時間足の高値も158.256円止まりだった。
  • 4時間足の終値は、15日9時始まりの足で157.685円まで下がり、13時始まりは157.908円、17時始まりは157.912円で引けた。今朝の100MAは157.995円、5本前でも157.965円なので、3本とも100MAの下で引けている。下値の目安にしていた13日の安値157.817円も、9時始まりの足の安値157.596円で下抜けた。
  • 158.503円から158.962円の間まで戻って押し返される4時間足は出ていない。
  • 10月の利上げは見送り、年内は12月が有力という見方が続き、米国債の利回りは下がった。

3つ目の条件が成立したのを見て、最初は下へ走ったのかと身構えた。ところが中身を追うと、21時始まりの足は安値157.501円を付けたあと158.195円まで戻して引けている。帯の下端157.434円には届かなかった。下抜けの条件は満たしたのに、下端の手前で買い戻されたわけだ。上にも下にも抜けきれないこの形が、今朝いちばん気になっている。

強い小売売上高とPPI、それでもドル円が157円台へ下げた理由

みんかぶの16日5時10分の指標まとめによると、9月の米小売売上高は前月比0.8%で、予想0.3%を上回った。9月の米PPIも前月比1.3%で、予想0.6%の倍以上だった。数字だけ見れば、米国の消費も物価も強い。物価が強いとFRB(米国の中央銀行)の利上げ観測が強まり、米金利が上がってドルは買われやすくなる。

ところが値動きは逆だった。みんかぶの15日22時33分の記事は、PPIが利上げ観測を裏付ける内容だったのに反応は限定的で、ドルの戻り売りが優勢になり、ドル円が再び157円台へ下げたと伝えている。市場は前日のCPIの強さそのものより、ガソリン高を除いた内訳の落ち着きに目を向けているという。

もう1つの理由はリスク回避だ。フィスコがザイFX!に配信した16日3時53分公開の記事は、人工知能(AI)ブームを巡る信用不安から安全資産として米国債が買われ、米10年債の利回りが下がったと書いている。みんかぶの16日1時33分の記事も、株安の中で投資家がドルより米国債を選んでいると伝えた。同じ記事によれば、デーリー・サンフランシスコ連銀総裁は追加利上げが必要になる可能性は高いが、すぐに実施する必要はないとの見方を示し、今月の利上げは見送り、年内は12月が有力と見られている。

金利が下がれば、ドルを持つ利点は薄れる。指標が強くても10月の利上げにつながらないなら、ドル買いは続かない。昨日のCPIと同じことが2晩続いた形だ。オプション市場でも、フィスコの16日2時30分公開の記事が、ドル円の下値に備える円コール(円高で利益が出るオプション)の買いが加速したと伝えている。円高への備えを買う動きが強まっているのは、買い側で考える私にとって素直に警戒材料になる。

ここからの見通しは2つに分けて考える。上方向は、リスク回避が落ち着いて米国債の買いが止まり、利回りが戻る場合だ。そのときは4時間足の終値が158.503円の上へ戻る展開を想定する。下方向は、AIを巡る信用不安が株安として続き、米国債買いと円買いが重なる場合で、指標後の安値157.501円と帯の下端157.434円を試しやすくなる。

4時間足:157.501円で下げ止まり、100MAの上へ戻した

15日の4時間足を時間順に追う。9時始まりの足は高値157.997円から売られて157.685円で引け、13時始まりは157.908円、17時始まりは157.912円と、100MAの下でもみ合った。指標が出た21時始まりの足は安値157.501円まで売られてから、158.195円まで戻して引けた。16日1時始まりの足は158.103円で引け、終値は100MAの上に残った。

移動平均(MA)は、決まった本数の終値を平均した線で、私は20本・50本・100本の単純移動平均を見ている。4時間足は20MAが158.280円、50MAが158.221円、100MAが157.995円で、100MAは5本前の157.965円より高い。並びは上向きのままだ。ただ20MAは5本前の158.381円から下がり、20MAと50MAの間隔も5本前より縮んだ。最後の終値158.103円は20MAと50MAの下、100MAの上にある。上向きの並びが崩れかけたまま、価格は線の束の中に沈んでいる。

USD/JPYの4h足ローソク足チャート。期間は2026-10-07 09:00 〜 2026-10-16 01:00(日本時間)。20MA・50MA・100MAを重ねて相場環境を示している。取引時間外の1区間は詰めて描き、破線で位置を示している。チャートはTradingView Lightweight Chartsで生成。
USD/JPY 4hの相場環境。ローソク足に20MA・50MA・100MAを重ね、現在の流れを確認するチャート。価格はtwelvedata。Chart by TradingView Lightweight Charts — https://www.tradingview.com/

日足:20MAが50MAを上回ったが、100MAはまだ下向き

14日の日足は始値158.361円、高値158.962円、安値158.066円、終値158.312円で確定した。この1本で20MAは157.794円まで上がり、50MAの157.759円を上回った。5本前の時点では20MAが50MAの下にあったので、入れ替わりはこの5本の間に起きたことになる。

ここは少し期待した。昨日から目前に見えていた入れ替わりが、本当に起きたからだ。それでも100MAは159.503円で、5本前の159.548円より低い。終値158.312円もその100MAの下にある。20MAと50MAも、上下が入れ替わったばかりでほとんど並んでいる。日足の下向きが終わったと言うには、100MAの向きが上へ変わるか、終値が100MAの上で引けるのを見たい。

USD/JPYの1day足ローソク足チャート。期間は2026-06-01 09:00 〜 2026-10-14 09:00(日本時間)。20MA・50MA・100MAを重ねて相場環境を示している。取引時間外の19区間は詰めて描き、破線で位置を示している。チャートはTradingView Lightweight Chartsで生成。
USD/JPY 1dayの相場環境。ローソク足に20MA・50MA・100MAを重ね、現在の流れを確認するチャート。価格はtwelvedata。Chart by TradingView Lightweight Charts — https://www.tradingview.com/

週足は10月5日の週が最後の確定で、20MAが159.264円、50MAが157.888円、100MAが153.501円と上向きに揃ったままだ。今週の足は金曜の取引が終わるまで形成中なので、週足の変化は週明けに確かめる。

1時間足は下向きに揃い、4時間足とは逆になった

昨日の朝は上向きに揃っていた1時間足が、今朝は下向きに揃っていた。20MAが157.906円、50MAが158.200円、100MAが158.292円で、100MAは5本前の158.304円より低い。最後の確定足(16日5時始まり)は高値158.119円、安値157.994円、終値157.995円で、終値は20MAの上、50MAと100MAの下にある。1時から4時始まりの1時間足は終値158.103円から158.145円の間で小さく動き、5時始まりの足で157.995円まで下げた。

4時間足は上向き、1時間足は下向きで、短いほうの2つの時間足が逆を向いた。日足は20MAと50MAが入れ替わっても100MAが下を向き、週足は上向きに揃っている。4つの時間足がそれぞれ別のことを言っている状態で、どの向きに乗るかの手掛かりが今朝は少ない。

5つの手法に当てはめた結果

順張りは、週足と4時間足が上向きでも日足のMAの並びが揃っていないので、条件を満たさない。

短期順張りとブレイク継続は、4時間足と1時間足が同じ方向に揃うことが前提になる。今朝は4時間足が上、1時間足が下で、どちらの方向にも組めない。158.503円の上抜けも157.434円の下抜けも、4時間足の終値では起きていない。

レンジの売り買いは、帯の端で反応を確かめてから入る手法だ。最後の終値157.995円から上端158.503円までは50.8pips、下端157.434円までは56.1pipsで、価格はほぼ帯の真ん中にいる。中ほどで入る根拠はない。

いちばん迷ったのは小ロットの短期反発、つまり21時始まりの足が157.501円で下げ止まった形を使う買いだ。確定足で確かめた反発ではあるし、4時間足の終値は100MAの上へ戻した。ただ、今朝の終値157.995円はその安値から49.4pips上にある。損切りは安値157.501円の外に置くので、損切り幅は49.4pipsに余裕を足した幅になる。一方で上の目安の158.503円までは50.8pipsしかなく、損切り幅とほとんど変わらない。損益比が1を超えるかどうかの案に、円コールの買いが加速しているという逆風を抱えて入るのは割に合わないと判断した。

同じ49.4pipsでも、円に直した損失額はロットによって大きく変わる。損切り幅とロットを先に円で確かめておくと、指標の夜でも慌てずに済む。

転換狙いについては、日足で20MAが50MAを上回るという新しい材料が出た。ただ100MAは下向きのままで、日足の下降が終わったと分析するアナリストの見解も、今回の調査では確認できなかった。予想だけで転換を狙わない決まりなので、ここも見送りになる。

ドル円以外ではユーロドルも見た。4時間足のMAは下向きに揃っているが、1時間足は上向きに揃っていて、こちらも短い時間足どうしが逆を向いている。週足と日足のMAの並びも揃っていない。14日に付けた安値からすでに大きく戻していて、4時間足の100MAまでの残りの値幅に比べて損切りが遠くなる。ユーロ側の材料も今回は十分に調べられていないので、組まなかった。

金曜も検証は見送る

記事を書く前にサーバーで済ませた全件点検は、2026年10月16日6時1分36秒の時点で対象0件だった。保有中の検証ポジションは0件で、最も古い保有の経過日数もない。検証用資金100万円(実口座の残高ではなく計画上の数字)に対する証拠金の上限30万円のうち、使っているのは0円だ。

トレード記録の累計成績

現在公開中のトレード記録の判定結果をまとめています。

判定済み
0
保有中
0
最古の保有
–
勝率
–
累計 pips
0
最大DD pips
0
PF
–
見送り
29
未発注
0
判定不能
0

損益pipsは想定エントリー価格と決済価格から計算しています。勝率・PFの対象は決済済みの記録です。

記録上の資金残高
1,000,000円
初期資金
1,000,000円
累計損益
0円
初期資金からの増減
0.00%

決済済みの記録はまだありません。

資金はロットと円換算レートを事前に記録した取引が対象です。円換算は記録作成時のレートで固定し、手数料・スプレッド・スワップは含みません。

強い指標が2晩続いたのに、ドル円はそのたびに売られた。下では157.501円で買い戻され、上では158.503円を終値で超えられない。4時間足と1時間足は逆を向き、日足は入れ替わりが起きても100MAが下を向いている。帯の端に近ければまだ手の打ちようがあるが、今朝の位置は真ん中だ。しかも今日建てる案は判定期限までに週末の休場を挟む。週明けに窓を開けて始まれば、決めておいた損切りの位置では止まらない値動きもありうる。この2つが重なったので、今日も検証ポジションは建てず、見送りとして記録した。

見送り2026-10-16 06:10 JST

順張りは日足が未整列。短期順張り・ブレイク継続は4時間足と1時間足が逆向きで、158.503円・157.434円とも終値で抜けていない。レンジは価格が帯の中ほど。小ロット短期反発買いは安値157.501円から49.4pips上にあって損切り幅が上端158.503円までの50.8pipsとほぼ同じで、円コール買い加速という逆風もある。転換狙いはアナリストの裏付けがない。EUR/USDも短期足が逆向きで損切りが遠く、ユーロ側の材料調査が不足。金曜で判定期限まで週末の休場を挟むため見送った。

条件が揃わない日は記録を作らず、見送った事実と理由を残しています。

週明けまでに確認する条件

  1. 今朝9時に確定する15日の日足で、20MAが50MAの上を保てるかを確かめる。100MAの向きが上へ変わるまでは、日足の下向きは終わっていないものとして扱う。
  2. 4時間足の終値が158.503円の上で2本続けて引けるかを見る。続いたら、14日の高値158.962円と9月21日の週の高値159.029円までの値幅を測り直す。
  3. 4時間足の終値が、21時始まりの足の安値157.501円と帯の下端157.434円を下回るかを見る。下回ったうえで1時間足も下向きのままなら、4時間足のMAの並びが崩れたかを確かめ、短期の売りとして損切り・利確ラインを測り直す。
  4. 今週の週足が確定したら、終値が週足の50MA(今朝は157.888円)の上に残るかを見る。
  5. AIを巡る信用不安と株安が週明けも続くか、米国債の利回りと円コールの買いがどう動くかを追う。

今夜は22時15分に9月の米鉱工業生産の発表も控えている。どれにも当てはまらず帯の中ほどで動くなら、週明けも見送りを続ける。次の日誌は、確定した週足と15日の日足の値から書く。