ドル円の1週間を振り返り、見送りを続けた理由を整理する記事のサムネイル

ドル円週次振り返り(9/28〜10/4):財務官発言・雇用統計を通過しても検証は見送り継続、来週の確認条件

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今週の基準時刻と使ったデータ

この振り返りは2026年10月4日(日)の日本時間6時を基準にしている。価格は6時11分に取り直したが、FXは週末の休場中で、XMで取引できる時間帯の足は金曜の取引で止まっている。最後の確定足は、日足が10月2日(金)の足、4時間足が10月3日2時始まりの足だ。週足は9月28日の週の足がまだ確定扱いになっておらず、移動平均の計算は9月21日の週までになっている。週明けの値動きは1本も入っていない。

円安けん制と雇用統計に振られた5日間

今週のドル円は、9月28日(月)の日足の始値157.230円で始まり、10月2日(金)の終値157.865円で終えた。差は63.5pipsの上昇で、週全体だけを見るとほとんど動いていないように見える。ただ中身は荒かった。週の安値は9月30日(水)の日足の156.383円、高値は10月1日(木)の日足の158.467円で、その差は208.4pipsある。

上値を抑えたのは日本側の円安けん制だった。みんかぶ(MINKABU PRESS)が10月3日8時に配信した週間まとめによると、今週は高市首相、片山財務相、三村財務官らが円の過小評価に懸念を示し、米国のベッセント財務長官も同じ懸念を共有した。同じ記事は、160円を目前にした口先介入と日米協調介入への警戒が、ドル円の上値を強く抑えたと書いている。当局が円安を嫌うと、介入で一気に円高へ振れる展開が意識され、上で買い進む人が減る。ドル円の上値を重くする材料だ。

一方で、下も深くは掘れなかった。同じまとめは、原油高と米長期金利の上昇、米国の追加利上げ観測が根強いことを挙げている。日銀の「主な意見」で内閣府から利上げをけん制する発言があったと分かり、一時的に円が売られた場面もあったという。米国の金利が高い見通しが続く限り、ドルを持つ理由は残る。けん制で上を抑えられ、金利差で下を支えられる。今週の値動きは、その綱引きだったと私は見ている。

金曜の夜には米9月雇用統計が出た。米労働統計局(U.S. Bureau of Labor Statistics)の10月2日の発表では、非農業部門雇用者数は2万9000人増、失業率は4.2%で、どちらも小幅な変化にとどまった。みんかぶが10月3日7時18分に配信したNY為替概況によると、雇用者数は市場予想を大きく下回り、前回値の下方修正と平均時給の下振れも重なってドル売りが広がった。10月のFOMCで利上げするという見方も一時大きく後退したという。ところがその後は米国債利回りの反発とドルの買い戻しで上昇に転じた。私のデータでも、10月2日の日足は安値156.958円まで下げたあと、終値157.865円まで戻して確定している。

弱い雇用統計で下を試したのに、終値は週の始値より上だった。これには正直驚いた。下で買いたい人がそれだけ多いということだ。ただ、上には160円手前でのけん制という天井がはっきり見えている。戻りが強かったからといって、上へ抜けると決めるのは早いと感じた。

今週のドル円の流れ。円安けん制、9月30日の週安値156.383円、10月1日の週高値158.467円、10月2日の雇用統計後の安値156.958円、終値157.865円、来週の予定の順
円安けん制と雇用統計に振られた今週のドル円。価格は取得した日足による。

週末時点の移動平均:日足は下向き、4時間足は揃っていない

移動平均(MA)は、決まった本数の終値を平均した線だ。私は20本・50本・100本の単純移動平均を使い、上から20MA、50MA、100MAの順に並び、しかも100MAが5本前より高いときを「上向きに揃った」と呼んでいる。下向きはその逆になる。

日足(10月2日の足まで確定)は、20MAが156.296円、50MAが158.061円、100MAが159.575円だった。100MAは5本前の159.593円をわずかに下回り、並びは下向きに揃っている。週を通して見ると、20MAと50MAの間隔は5本前より縮み、50MAと100MAの間隔は広がった。終値157.865円は20MAの上、50MAの下にあり、2本に挟まれたまま週を終えた。

USD/JPYの1day足ローソク足チャート。期間は2026-06-01 09:00 〜 2026-10-02 09:00(日本時間)。20MA・50MA・100MAを重ねて相場環境を示している。取引時間外の17区間は詰めて描き、破線で位置を示している。チャートはTradingView Lightweight Chartsで生成。
USD/JPY 1dayの相場環境。ローソク足に20MA・50MA・100MAを重ね、現在の流れを確認するチャート。価格はtwelvedata。Chart by TradingView Lightweight Charts — https://www.tradingview.com/

4時間足(10月3日2時始まりの足まで確定)は、20MAが157.627円、50MAが157.733円、100MAが156.585円だった。100MAは5本前の156.377円から上がっているが、20MAが50MAの下にあるので並びは揃っていない。最後の終値157.865円は3本すべての上にある。週の前半に一度割り込んだ線の上へ、金曜の戻りで帰ってきた形だ。

USD/JPYの4h足ローソク足チャート。期間は2026-09-18 10:00 〜 2026-10-03 02:00(日本時間)。20MA・50MA・100MAを重ねて相場環境を示している。取引時間外の2区間は詰めて描き、破線で位置を示している。チャートはTradingView Lightweight Chartsで生成。
USD/JPY 4hの相場環境。ローソク足に20MA・50MA・100MAを重ね、現在の流れを確認するチャート。価格はtwelvedata。Chart by TradingView Lightweight Charts — https://www.tradingview.com/

週足(9月21日の週まで確定)は、20MAが159.337円、50MAが157.632円、100MAが153.395円で、100MAは5本前の152.977円より高く、上向きに揃っている。週単位で見て気になったのはここだ。9月21日の週の終値157.240円は週足50MAの下にあったが、今週の金曜の終値157.865円はその50MAより上にある。今週の週足が確定扱いになった時点で、50MAの上で引けたかどうかを測り直したい。

週足は上向き、日足は下向き、4時間足はどちらにも揃っていない。順張りの前提にしている週足・日足・4時間足の同じ向きは、今週も一度も成り立たなかった。

今週、検証ポジションを1つも持たなかった理由

記事を書く前にサーバーで済ませた全件点検は、2026年10月4日6時10分35秒の時点で対象0件だった。保有中の検証ポジションは0件で、最も古い保有の経過日数もない。今週の日誌も、どの日も新しい検証ポジションを見送っている。

トレード記録の累計成績

現在公開中のトレード記録の判定結果をまとめています。

判定済み
0
保有中
0
最古の保有
–
勝率
–
累計 pips
0
最大DD pips
0
PF
–
見送り
16
未発注
0
判定不能
0

損益pipsは想定エントリー価格と決済価格から計算しています。勝率・PFの対象は決済済みの記録です。

記録上の資金残高
1,000,000円
初期資金
1,000,000円
累計損益
0円
初期資金からの増減
0.00%

決済済みの記録はまだありません。

資金はロットと円換算レートを事前に記録した取引が対象です。円換算は記録作成時のレートで固定し、手数料・スプレッド・スワップは含みません。

累計成績は、このブロックが記録から描く数字を正本にしている。

見送りを続けた理由は、週を通して変わらなかった。順張りは週足と日足の向きが食い違っていて成り立たない。レンジ参加は支持帯か抵抗帯の近くで跳ね返りを確かめて入る方法だが、終値は週の安値と高値の間にあり、端とは言えなかった。日足の下向きが終わったと言える根拠もアナリストの分析も見つからず、転換狙いの材料もなかった。

いちばん迷ったのは、金曜の戻りに小さいロットで乗る形だ。安値156.958円から4時間足の3本のMAの上まで戻した反応は確かにある。ただ、上の目標になる週の高値158.467円は終値のすぐ上にあり、損切りは安値の下に置くことになる。狙える幅より損切りまでの距離のほうが長い。しかも上には口先介入への警戒があり、介入が入れば値が一気に飛ぶ。この組み合わせで入る理由は見つけられなかった。何もしない週が続くのは歯がゆいが、根拠の足りない取引を記録に残すよりはいいと考えている。

来週の主な予定とドル円への効き方

みんかぶが10月3日7時50分に配信した来週の主な予定によると、5日(月)に臨時国会が召集されて高市首相の所信表明演説があり、米国ではISM非製造業景気指数が出る。6日(火)には片山財務相と植田日銀総裁が全国証券大会で挨拶する。7日(水)は日本の8月実質賃金とFOMC議事録、9日(金)はカナダ雇用統計と米ミシガン大学消費者信頼感指数が並ぶ。同じ記事は、植田日銀総裁が追加利上げに前向きな姿勢を示さなければ円安が進むかもしれないと見ている。

上へ向かいやすいのは、ISM非製造業景気指数が底堅く出て雇用統計の弱さが一時的と受け止められる場合や、植田総裁が利上げに慎重な言い方をする場合だ。下へ向かいやすいのは、米国の指標がまた弱くドル金利の見方が下がる場合や、植田総裁が利上げに前向きな姿勢を見せる場合になる。円安けん制がさらに強い言葉になれば、それも下向きに効く。月曜と火曜に材料が集まるので、週の前半の値動きには特に気を付けている。

発表の時刻と予想値は、取引の前に自分のカレンダーで確かめておきたい。

週明けに確かめる順番

月曜にまず見るのは窓開けだ。週末は取引ができないため、週明け最初の価格が金曜の終値157.865円から離れて始まることがあり、その空白を窓と呼ぶ。窓を確かめたら、最初に確定する4時間足の終値を待ち、その値でMAを測り直す。線引きは次のとおりにしている。

  • 4時間足の終値が週の高値158.467円を上回り、日足も50MA(10月2日時点で158.061円)の上で確定するなら、上向きの立て直しが進んだと見る。そのときは9月21日の週の高値159.029円までの値幅と、損切りまでの距離を測り直す。
  • 終値が156.958円から158.467円の間にとどまるなら、見送りを続ける。4時間足50MAの上で押してから戻した確定足が出たときだけ、小さいロットでの短い反発をあらためて測る。
  • 終値が金曜の安値156.958円を割るなら、戻りは崩れたと見る。そのときは週の安値156.383円と、日足20MA(10月2日時点で156.296円)の攻防を見直す。

あわせて、今週の週足が確定したら週足50MAとの位置を確認する。金曜の終値のまま50MAの上で週が閉じていれば、週足の上向きが日足の下向きにどこまで効いてくるかを来週の日誌で追いかけたい。