海外FXでは、ハイレバレッジ取引が可能なため、短期的な利益を追求することができる手段の一つとして、多くの投資家に利用されています。
しかし、トレーダーの中には「ポジポジ病」になってしまう方も少なくありません。
ポジポジ病に陥ってしまうと、トレードプランやリスク管理を見失い、大きな損失を被ることになります。
「ポジポジ病という言葉を聞いたことがあるけど、どんな症状なの?」
「ポジポジ病にならないためにはどうすればいいの?」
この記事を読んでいる方は、きっとこのような疑問や不安を抱えていることでしょう。
本記事では、ポジポジ病とは何か、なぜそのような状態に陥ってしまうのか、そしてどのように回避することができるのかについて解説します。
海外FXのポジポジ病とは
みなさんは、「ポジポジ病」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ポジポジ病とは医学的な病気のことではなく、FXや株などのトレーダーに起こりがちな心理状態のことを指します。
簡潔に説明すると、ポジポジ病とは常にポジションを保有しておかないとソワソワして落ち着かない状態のことです。
「チャンスを逃したらもったいない」「損失を早く取り戻さないと」といった気持ちから、とにかくポジションを持っていないと落ち着かない状態になり、そこから生まれたトレード業界の造語がポジポジ病です。
ポジポジ病になってしまうと、根拠の少ないところでもポジションをもっていまい、損失が膨らんでいきます。
その結果、ポジポジ病になったトレーダーは十中八九FXの世界から退場することになるのです。
海外FXでポジポジ病になってしまう原因
患ってしまうとFXの世界から退場することになる恐ろしい「ポジポジ病」ですが、その原因は一体どのようなことがあげられるのでしょうか?
海外FXでポジポジ病になってしまう具体的な原因としては、以下の6つがあります。
- チャンスを逃したくないと思いポジションを持ってします
- 取引ルールをしっかりと決めていない
- 損失を取り返すために焦りがでてしまう
- もっと大きな利益を出したい欲
- ポジションを持たない時間が苦痛に感じる
- 自分のトレード技術を過信してしまう
それぞれ詳しい内容を確認していきましょう。
チャンスを逃したくないと思いポジションを持ってしまう
トレードをしていると、どうしても「チャンスを逃したくない」という気持ちがでてしまいますよね。
そういった気持ちが積み重なった結果、無闇矢鱈ポジションを持ってしまうことがあります。
これがポジポジ病になる1つの原因です。
取引手法にもよりますが、FXでは相場の状況に左右されるので、エントリーするタイミングがなかなか来ないということも珍しくありません。
そういった時にはトレードをすべきではないのですが、慣れていないと「もしかしたらチャンスを見逃しているのではないか?」と疑心暗鬼になってしまいます。
そういったこともあり、無駄なポジションをもってしますのです。
取引ルールをしっかりと決めていない
取引ルールをしっかりと決めていないということも、ポジポジの原因の1つと言えます。
取引ルールを定めずになんとなくトレードをしようとすると、どのタイミングもチャンスのように思えてくることがあります。
その結果、大した根拠もないタイミングでエントリーしてしまう癖がつき、無駄なポジションを保有するという事態に陥るのです。
損失を取り返すために焦りがでてしまう
損失を取り返そうという気持ちにより、ポジポジ病になるというケースもあります。
FXでは100%勝てるトレーダーはまずいないので、時にはやむを得ない損失が発生するケースが生じるでしょう。
熟練トレーダーならそのような時のメンタル管理もしっかりできるのですが、初心者トレーダーは資金が減る感覚に慣れていないため、焦りが生じることがあります。
このような焦りが生じている時には、損失を取り返したい気持ちが逸り、普段では様子を見るようなポイントでもポジションを持ってしまうのです。
もっと大きな利益を出したい欲
ポジポジ病は、「もっと大きな利益をだしたい」という欲が出た時にもなりやすい傾向にあります。
「トレードがうまくいっているから根拠は少ないけどポジションを持とう」
「今回は負けたけど、それまではうまくいっていたからまたポジションを持ってみよう」
このような楽観的な判断により無駄なポジションを持つことが増えていきます。
また、こうして根拠のないポションを持つと損失が生じ、出た損失を取り返したい気持ちが焦りになりまたポジションを持ってしまうという負のループが繰り返されるのです。
利益が出た時ほど冷静になって次のトレードに臨む必要があります。
ポジションを持たない時間が苦痛に感じる
トレードを長く続けていると、自分が考えた手法ではなかなかトレードチャンスが訪れないことがあります。
こういった時に苦痛を感じてしまい、思わずポジションを持ってしまうということもあるでしょう。
「ポジションを持たない=利益がでない」ということなので、「専業トレーダーを目指そうとしている」「今月の利益があまりなく生活費がやばい」などという人は焦りを感じて当然です。
その場合は、トレード手法を変えたり、ポジションを持たなくても焦りが出ないように他の収入源を確保するなどの対策を行いましょう。
自分のトレード技術を過信してしまう
自分のトレード技術を過信してしまうことで、ポジポジ病になるケースもあります。
トレード中級者あたりによく起こることなのですが、「自分は厳しいFXの世界で生き残っている」という感覚になり、慎重さが徐々に欠如していきます。
そういった時に、初心者の頃なら絶対にエントリーしなかったポイントで強引にポジションを持とうとします。
トレードを始めた時の緊張感を忘れないように、トレードで負けた時は「なぜ負けたのか」を振り返る習慣をつけましょう。
ポジポジ病になるとどうなる?
「ポジポジ病」になると、適切なリスク管理ができなくなる状態に陥ります。
FXでポジポジ病になると、具体的には以下のようなリスクが生じます。
- 大きな損失を被る可能性が高くなる:自分が取ったポジションに対して過剰に自信を持ってしまい、リスク管理を怠ることがあります。そのため、相場が思わしくない方向に動いた場合に大きな損失を被る可能性が高くなります。
- ストレスや精神的な負担が増える:相場の動きに過度に反応してしまい、ストレスや精神的な負担が増えることがあります。長期的に見て、健康に悪影響を与える可能性もあります。
- 損失を取り返そうとしてさらに大きな損失を被る可能性がある:損失を取り返そうとして無理な取引を繰り返すことがあります。その結果、ますます大きな損失を被ることになる可能性があります。
以上のように、FXでポジポジ病になると、リスク管理ができなくなるために損失を被る可能性が高くなります。
そのため、冷静な判断力を保ち、リスク管理をしっかりと行うことが重要です。
海外FXでポジポジ病にならないための対策
それでは、どうやったらポジポジ病にならないようにできるのでしょうか?
海外FXでポジポジ病にならないための対策として、以下の5つが考えられます。
- リスク管理を常に怠らない
- 感情のコントロールができるようになる
- 資金管理を学びルールを定める
- トレードに慣れてきた時こそ真摯に取り組む
- 適切な取引戦略の選択ができるように準備する
それぞれ順番に詳しい内容を解説していきます。
リスク管理を常に怠らない
海外FXでポジポジ病にならないための対策1つ目は、リスク管理を常に怠らないということです。
リスク管理は、FX取引において最も重要な要素の一つです。
取引の際には、自分がどの程度の損失を許容できるかを決め、その範囲内で取引を行うことが必要です。
また、損切り注文を設定することで、最大損失を事前に抑えることができます。
リスクリワード比を考慮することで、トレードが損失になる可能性よりも利益になる可能性の方が高いかを判断することも可能です。
リスクリワード比は、1:2を目安に考えるのがおすすめです。
リスク管理を徹底することで、無駄なポジションを持つことが減り、自ずとポジポジ病対策になります。
損切りポイントの見つけ方やリスクリワード比の考え方などについては以前別の記事で解説しているので、以下の記事もあわせてお読みください。
感情のコントロールができるようになる
海外FXでポジポジ病にならないための対策2つ目は、感情のコントロールができるようになるということです。
FX取引において、感情的になってしまうことがポジポジ病になる原因の一つです。
相場の変動に合わせて取引を行うということは、感情的になることがあってはなりません。
取引を行う前に、自分がどのような状況に陥った場合に感情的になってしまうかを考え、それを回避する方法を見つけることが必要です。
例えば、一定の時間帯やポジション数で取引を制限することが有効な方法です。
また、トレードプランを立て、そのプランに従って取引を行うことで、感情的な判断を防止することができます。
資金管理を学びルールを定める
海外FXでポジポジ病にならないための対策3つ目は、資金管理を学びルールを定めるということです。
FX取引において、資金管理はとても重要です。
自分の資金の上限を決めることで、損失を最小限に抑えることができます。
また、「今回のトレード資金に対してどれぐらいの割合でポジションを持つのか」を考えるのも資金管理の重要なポイントの一つです。
トレーダーの中には、「リスクに合わせてポジションを分割してエントリーしていく」という手法を取る人も少なくありません。
トレードする資金の割合を決め、その割合で取引を行うことで、自分のポジションを適正化することができます。
継続的な学習を怠らない
海外FXでポジポジ病にならないための対策4つ目は、継続的な学習を怠らないということです。
FX取引は常に変化する市場環境の中で行われるため、常に学び続けることが必要です。
新しいテクニカル分析やファンダメンタルズ分析、市場動向を学ぶことで、自分のトレードスタイルを改善することができます。
また、トレーダーのコミュニティに参加することで、他のトレーダーの意見を聞くこともできます。
継続的な学習により、自分のトレードスキルを向上させることができます。
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詳しい内容は下記の記事で解説しているので、ご参照ください。
トレードに慣れてきた時こそ真摯に取り組む
海外FXでポジポジ病にならないための対策5つ目は、トレードに慣れてきた時こそ真摯に取り組むということです。
FX取引は投資であり、真剣に取り組む必要があります。
冗談半分で取引を行うことは避け、真剣に取り組むことが重要です。
トレードに慣れてきて上手くいきだすと「簡単に利益を得ることができる」と思ってしまい、逆に損失を被ることになります。
真剣に取り組むことで、自分のトレードスキルを向上させ、より高い利益を得ることができます。
適切な取引戦略の選択ができるように準備する
海外FXでポジポジ病にならないための対策6つ目は、適切な取引戦略の選択ができるように準備するということです。
FX取引には多くの取引戦略が存在します。
それぞれの戦略にはリスクと利益があり、自分に合った取引戦略を選択することが必要です。
たとえどんなに優れたトレーダーが紹介している取引戦略であっても、精神面で負担が大きいのであれば、それは自分に合った取引戦略とは言えません。
自分のトレードスタイルに合わせた取引戦略を選択し、継続的に実践することで、自分に合った最適な戦略を見つけることができます。
海外FXではポジポジ病にならないように注意しよう!
いかがだったでしょうか?
今回は、ポジポジ病とは何か、なぜそのような状態に陥ってしまうのか、そしてどのように回避することができるのかについて解説していきました。
ポジポジ病になってしまうと、大きな損失を抱え、最悪の場合破産するということも考えられます。
ポジポジ病に陥らないためには、自分自身がどのような投資家であるかを正確に把握し、自分に合ったトレードスタイルやリスク管理を行うことが大切です。
また、トレードプランを立て、それに従ってトレードを行うことも重要です。感情に左右されず冷静な判断ができるようにすることも、ポジポジ病を回避するためには必要です。
常に自己分析をし、自己改善を心がけるようにしましょう。